奥さまの回復術 純愛寝取られセット 雑感

 主人公・獅音は魔力を発現させるために村で魔法研究に従事している夫婦の元で一緒に住むことになった。そして発現した魔力を操るようになるには異性との性行為が必要であり、獅音は人妻の瑠衣の手ほどきを受けていく――。
 
 アリスソフト久々のエロゲで、風麟さん印の人妻物。
 「は~とふるママン」や「母娘乱館」をこよなく愛する身なのでセットを喜び勇んでプレイしました。


 さて。
 風麟作品で自分が好んでいたのは、誰が人妻を寝取るのか――を操作出来たところです。
 魅力的なヒロイン/人妻が居て、朴訥な中年や不快なオヤジや根暗な青年など一癖ある面子が堕とそう/孕まそうとしてくる構造で、ヒロインを主人公は守れるのか守れないのかという点にADVとしてゲーム性が産まれていました。守って純愛を成し遂げるのか、あえて守らずに寝とらせのように見送るネトラレを愉しむのか、性癖が試されて二重にも三重にも美味しい、と。
 
 本作は、まずヒロインである人妻・瑠衣はなかなかに魅力的なキャラでした。
 熟女色の強い肉感的な絵で描かれた彼女は純愛寝取られのそれぞれで役割から来る色っぽさが良い具合に醸し出されていました。
 魔力を操るのに異性との性行為が必要という前提のもと、純愛編では女に慣れていない主人公を最初はリードして翻弄する年上のひとから次第に愛する女になっていきます。寝取られ編では多くの村人の治癒をする名目で簡単な性行為は顔色変えず軽くこなすけれども獣色強い男たちに群がられると流されていきます。いずれも余裕で衝動を飲み込む~余裕をなくして溺れていく変動が書かれ、そこに宿るエロスは確かにありました。

 ではゲーム的にどうだったかと言うと、うーん、どうでしょうかね。悩ましい。
 純愛編は人妻を落としていく寝取り物で、繰り返しになりますが余裕ぶった人妻に翻弄されるのも楽し、愛されていくのも楽し、エロも良しで、人妻ADVとして出来は良かったです。ただし一気にシナリオを進めないようロックをかける目的で魔物を倒してポイントを稼ぐミニゲームがありました。難易度は全然高くなくて場所を選択して進めていくだけよりは目が滑らないのですが、いやー、うん、邪魔でしたね。
 問題となるのは寝取られ編。これまでの作品で個人的に好きなポイントだった、寝取ろうとする主体を選びその相手にどう寝取らせよう――という楽しさはさっぱりありませんでした。作品紹介の粗筋にすでに書いてあるで言ってしまうのですが義理の父が強すぎて他の相手はほぼ顔を見せません。そのせいかどうかは分かりませんが、純愛編の主人公が出てくるにもかかわらず、本当の夫も含めあまり寝取られ感がありませんでした。まあそれは自分の気分の問題で、寝取られ編のねちっこいエロスは悪くなかったのでコスト的にはパフォーマンス十分といったところではあります。

 なおプレイする順番はプロローグ→純愛編→寝取られ編がやっぱり鉄板かと。どちらか片方だけでも楽しめるのは確かなのですが、そんな高くないので両方購入しちゃっていいかと。


 以上。間違いなくコスパはよく、お値段以上に楽しめるでしょう。
 個人的には「は~とふるママン」や「母娘乱館」のようなミドルプライス規模の寝取られゲーをプレイしたいという欲望が募りました。超希望。

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