[映]アムリタをkindleで読了。天才映画監督の最原最早と、彼女の映画に関係することになった芸大生達の物語。ノンジャンルとしか言いようがない不思議な読み応えの小説。
天才を書くのは難しいけど、成功していたと評価していいんじゃないかなと。映画の天才の行為を定義づけし、それは確かに天才の所業として正しかった。
問題としてはスケールがちっちゃいことだけど、それはこれから成長する天才を書いていけばいいんじゃないかなと。
この小説は天才の所業の犠牲者となる語り手の一人称であり、一人称じゃないと一部始終を認識できなかったし、仕掛けの人道からの離脱を表現できなかった。でもまあ、フェアかアンフェアかなら、アンフェアだよね
ひっくるめると小説としては佳作かな。掛け合いとか名前の設定は西尾っぽい
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[映]アムリタ (メディアワークス文庫)
posted with amazlet at 14.06.27