ジャンルは廃校売春アドベンチャー。
視点はFirst-personで、物が散乱する捨てられた校舎を懐中電灯片手に彷徨い、そこかしこで出会う少女と売春する日々を1週間繰り返します。
シチュエーションに淫するという点から評価すると、個人的には最高でした。
ちょっと類を見ないぐらいに没入感が素晴らしい。
暗くて繋がりが判らなくて誰が何処にいるかわからない3Dマップの廃校を探索するのはまあ面倒くさいものです。
しかしA1035・C0203といった無機質なIDが割り振られた少女たちが闇の中に佇み、彼女らを見つけ出して売春を交わす――という言ってみればファンタジーが成立するのはこれぐらいの手間が必要なのかもしれません。
どこにいるどこにいるとちょっと苛立ちながら歩き回り、ふとそこに居たのかと気付く喜び。
懐中電灯を灯すと、
姿が浮かび上がり、値段と行為の交渉が始まる――と。
或いはもう既に"営業後"であり使った跡が垣間見える少女を前にすごすごと退散することもあり。
回数を重ねて費やした金額を積み上げて行けば少しだけ少女たちの人間味が垣間見えるかもしれないけど、結局は闇へと消えていく。
どこまで行っても金と体との即物的なやり取りで、倫理的に良いことなんて何一つない空間と時間。それが貫かれていて、でもゲームプレイを通じて、暗い廃校に確かにそこに”居た”のだという柄も知れぬ風情が生まれていました。
性行為そのものはテキストが多い訳ではありません。しかし顔と体をはっきり見せない構図と、速度と強度を変えられる単純なアニメーションを駆使して、見事に淫卑な雰囲気を醸し出していました。
個人的な妄想シチュのお気に入りは、うん、別の女性の裸の写メが映るスマフォを見ながらされることですかね、ええ。
以上。傑作と言ってしまいましょう。やや人を選ぶのでお薦めはしませんが、合う人には惚れこむこと間違いなし。
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