ダマスカスギヤ-東京始戦- 雑感


 本作はPSvitaのDL専売ゲームです。ダマスカスギヤ 東京始戦 クリアレビュー。|悪食のゲーマーブログの記事を読んで気になったので購入してみたのですが、見事に私の趣向にヒットしました。そもそもジャンルの名前が"ロボットカスタマイズ ハック&スラッシュ"。嫌いになれるはずがありませんでしたというお話なのですが。


 さて、ゲームシステムはオーソドックスな見下ろし型2Dアクションです。
 両腕と背中の三種類の武器を使い分け、敵を倒していきます。バルドシリーズのように距離によって出る攻撃が違うなどの操作上の複雑さはなく、装備した武器固有のアクションがされるだけのシンプルなアクションになっています。
 武器は近距離〜遠距離にわかれ、剣・パイルバンカー・ノコギリ・ライフル・散弾銃・レーザー砲・火炎放射器などなどがあります。同じ名前の武器でも付いている『特性』により、命中度が上がったり威力が上がったりする数値上の増減から、連撃回数が増えたりチャージ出来たりするアクションの改善があるようになります。

 そうした特性付きの装備を敵を倒すことによってどんどん拾い、自分の好みとスタイルに合わせて装備して、再び戦闘に出る――ということの繰り返しとなります。
 要はハック&スラッシュ
 それにしても返す返すも、"ハクスラ要素があるロボアクション"、まさに私はこれがやりたかったんだと感動してしまいます。理想の機体と理想の武器を求めて黙々とプレイし続ける魅力にあふれていました。強いて言えば近いのはPSPの名作『煉獄弐』ですかね。ハクスラ形式の3Dアクションで、回数制限がある攻撃アイテムを拾って装備しながら自動生成される塔をひたすら登っていきます。プレイしていると集中力が尽きるまで止めるタイミングを逃す麻薬のようなゲームでした。それにそこまで劣らないと言ってしまっても良いんじゃないかなと思いますね。

 ゲームの進行は上記のようにミッション受注形式で進んでいきます。ミッションは多数いるザコキャラを潰していく殲滅、ボスキャラを倒す討伐、NPCをポイントまで守る護衛、アイテムを集める収集、コロシアム闘技、ポイントに短い時間制限内に付く到着がまんべんなく用意され飽きさせないように工夫されています。
 ストーリーはそこまで気にすることもないレベルなのですが、触れ合う機会の多いオペレータが愛嬌のあるキャラをしており、掛け合いが面白く、オフビートの味わいが出ていました。


 ただ難点か欠点があるのは事実です。一つ目は上記のリンク先でも言及されているようにマップの数が少ないので見慣れた風景が続くこと。これは容量的に仕方ない面もありますが、もっとガジェット的に工夫が凝らされた面もあっても良かったかなと思います。二つ目は敵の挙動。敵は一度攻撃した後の硬直がコマンドを受け付けない設定上の硬直よりも長く、とりわけボスが攻撃力の高い攻撃した後は棒立ちで数秒経過します。明らかに隙を作らせようとしています。確かにこの硬直がないと攻撃をあてるタイミングがシビアになり過ぎるきらいもありますが、最適化していないために興ざめと言えばかなり興ざめので何とかならなかったのかなと。攻撃の衝撃による行動キャンセルをもっと全面に推しだすとか、アーマードコアみたいな行動不可になるヒートダウンとか。
 といっても、このシステムでゲームを作ってくれたことに感謝ではありますが。


 以上。2Dロボゲーのハクスラと聞いて、時めく人はマストプレイ。システムが確立したのですから、これで終わらずガンガン続編を作ってほしい所ですね。

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