Fate/Grand Order 雑感

 人類は繁栄を誇っていた。しかし2017年で人類は滅亡すると観測され、突如過去の人類の繁栄を約束するはずの転換期は全て失敗へと書き変わった。そして現在の人理継続保障機関・カルデア以外全てが焼却された。
 人類滅亡を回避する手段はただ一つ。過去に介入し、人類の繁栄を約束するはずの転換期滅亡となった間違った理を正すこと。
 主人公は最後の魔術師、最後のマスターとして世界を救うため、過去へ旅に出る――


 iOSでサービスが始まった2015年8月12日から1年半ぐらいほぼ毎日付き合ってきたスマフォゲーです。
 延期した割にはチューニングされていないかったるい戦闘、渋いガチャ――出だしは甚だ微妙の一言。それでも奈須きのこがメインを張らないにせよシナリオだけは間違いなく面白かったので型月ファンの1人として、人理を正す長い旅路を付き合っていきました。
 月日がたつにつれ、シナリオが進み、鯖が増え、システムが改善され、だんだんとプレイが快適になっていったのも楽しい思い出です。いい加減増えない星4以上の鯖に業を煮やし、スマホゲー課金童貞を下したのも今となっては良い記憶です。……多分。
 大きく風向きが変わったのは第五特異点あたりからでしょうか。もともと面白かったシナリオが段違いに面白くなり、そして第6章からは奈須きのこがメインを張ると告知され、シナリオに関してぐぐっと盛り上がっていきました。


 満を持して送り出された第6特異点および第7特異点






 とんでもない熱量の物語をぶちこんできました。戦闘も歯ごたえあり、シナリオと直結している演出もあり。ゲームとしてのトータルの完成度も跳ねあがりました。
 没頭してプレイしていた記憶が今でも鮮明ですし、思い返すだに笑えてしまうような幸せなゲームの体験でした。


 そして今回。
 長い旅路にも一旦の終わりがやってきました。
 2016年12月22日開始の終局特異点。前哨戦がレイドだったのですが、第7特異点をクリアした面々が集い、聖夜には最終シナリオまで到達しえました。
 その攻略している同時性の一体感と、とんでもない高さになったハードルを悠々と超えていったシナリオの輝き。
 プレイ経験および作品内容が合わさり、非常に得難い時間を過ごせました。
 もう一度シナリオを読み返せばお話の見事さに惚れ惚れしますし、別アカウントを取れば戦闘込みでもう一度ゲームを楽しめます。
 けれども、皆で美しい終わりを目指した――という共同幻想はもう誰にも得ることは出来ません。
 尊いものがあると信じて、本当に在ったということの、なんて幸せな事か。
 このような機会を与えてくれた作成会社に感謝の念が堪えません。


 それにしても、

「――そうだ。
 私は本当に、美しいものを見た。」
       (終局特異点15節)

 ああ、ほんとうに美しいものをみました。


 以上。1年半ついていって本当に良かったです。

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