最近やる夫を読むようになりました。やる夫に関するpub99のはてなブックマークを読み返す限り、2014年9月末ごろからガンガンと漁るようになっています。きっかけとしてはウェブノベルを読み続けるのにちょっと飽いて、気分転換代わりに手を出したことから始まります。傑作・名作が多いという噂は耳にしていましたが、AAかーと実のところ軽んじていました。しかしほぼ最初に手を出した「やる夫がプロ野球選手になるようです」が驚くぐらいに熱い作品であり、一気に読んでしまい、それ以降嵌るようになりました。やる夫.jp - やる夫シリーズまとめや、「やる夫 まとめ」などで検索して読む範囲を広げていっています。
読む環境は基本iphoneかipadで、アプリ:Marimba2Logを用いて読んでいます。最適化するとリンクも消えてしまうことがあるとか、不満はないことはないのですが、AAのずれは全くないですし、ブックマークの管理も簡易で非常にリーダビリティは高いと言っていいでしょう。
それでは以下読みふけった物を上げていきます。内容は順不同で、適宜更新予定。
ただし私の好きな要素は「やる夫主人公」「ハーレム」「中二」「最低系」という感じなのでご注意を。また更新されていたあたりのごたごたとかは極力気にしないようにしています。
なお、この記事を読んだ方で挙げられていない他に面白いものを教えていただければ、望外の喜びです。
【オリジナル】
運命に選ばれ勇者になってしまったセイバー。幼馴染の彼女を助けるため魔王の騎士となったキル夫の物語。平凡な戦士が人間性をこそぎ落して最強の敵の前に立つため駆け上がっていくのを書いています。
テンポよく、省略が上手かったです。
只管にゴブリンを殺すモノと化したアベンジャーが主人公。TRPG的な世界を下敷きにした神無用英雄無用の物語。
格好良くて、面白いです。
お気に入りの逸品。
小説化したのも納得ですし、小説の出来栄えも良いものです。
イカレタ料理人のイカレタ料理屋での抱腹絶倒のお話。ハイテンションへの持って行き方が素晴らしい。
爆笑させてくれました。
やる夫と佐々木が故事と偉人と萌えとを絡めて語り合うのを夢枕獏文体で書いた中編。爆笑しながら、二人のイチャイチャに壁を殴りました。
あと「そういうことになった。」の安定感が凄い。
やる夫が危険動物、有毒動植物・UMAに興味を抱く破天荒な先輩らに振り回される学園物。
質の良い青春部活物を繰り広げながら、動植物とかUMAとかきのこの取り方とか雑学を楽しめる形で料理しているため、読んでいて退屈する時がありませんでした。
告白するあたりのにやにやする感じは非常に青春物としてお気に入りです。
世界2番目の財閥の長男・やる夫が建てた館に住む住民たちの愉快な日常を描いています。
テンションとノリに任せながら、締めるところは締め、基本爆笑で、時々ぐっときました。
そしてラストソングがオチとして最高。
文句なしの傑作かと。
飴の行商人のやる夫が魔王軍のやらない夫と翠星石に出会った時から運命が回り始める――
王道ファンタジーとしてお見事。
そして設定が良く出来てるし、AAキャラの使い方が良く、掛け合いも巧み。特に"でっていうwww"が最高にうざくて、最高に良キャラに仕立て上げられていました。「生きてくれていてありがとう」は卑怯。涙腺直撃です。
文句なしの素敵な名作。
上記で書いたようにやる夫にはまる原因を作った傑作。
野球と自分の思いに真っ直ぐで、他人からは歪んでみるようにしか見えない、癖のある野球小僧のプロ1年目のお話。
成長物として、野球物として、レベルが高かったです。
地球外生命体アウターと長年にわたる戦いで人類が機械化して勝利した戦後、生体兵やる夫が機械化した女性兵の日常復帰を支援する職に就いた日々を描くハートフル ストーリー。
傑作、大傑作、どれだけ褒めても褒め足りません。
容赦ないシビアな展開で終始し、先が最後まで気になるサスペンスフルな進行。多数出てくるキャラの見せ場は十分であり、キャラを動かす手腕もお見事。燃えて、泣ける。読んでいて脳汁がだばだば出まくりでした。
読めて幸せ。
凄い、としか言い様がありません。
ネタを知らないまま読む幸せを味わって欲しいです。
自殺しようとしたやる夫が加賀さんに拾われて、なぜかゲーム会社の社長として大成する勘違い物。
埋めネタなのですが、架空のゲームの発想が好きで何回か読み直しています。
【二次】
やる夫が真恋姫無双で天の遣いになり、現代知識チートで生き抜いていく話。
現代チート、ハーレム、恋姫無双という地雷要素を抜群のバランスで調節して傑作に仕上げています。
取り分け合戦をAAで可視化した手腕は抜群。そして最終決戦である、曹操との策の仕掛け合いが素晴らしかったです。
惜しむらくはエピローグがちょっと淡泊であることですかね。ハーレムのそれぞれの面子のその後を文章で観たかったです。
村を放逐された次男坊のやる夫がソロハンターとして血反吐吐きながらも成長していく話。
個人的にストーリーが好みだったモンハン4でTUEEをやった英雄譚をきちんと面白く描いているのですから、好きにならない訳がありません。
北陸に位置する農筋の下克上大名の年代記。戦国ifとして滅法面白かったです。
綺麗な足利義昭が新鮮でした。
やる夫でガンパレ1週目。
学徒戦争ぽさが出ており、仲間が死に戦線は徐々に下がっていきます。それでもその撤退戦が燃えて、特にぐっと切ない。とりわけ36話・56話は涙腺直撃でした。
素晴らしかったです。
自己犠牲とか、闘う決意とか、複数ヒロインから愛されるとか、ドラクエ3の世界で願望充足型のお話を展開しています。願望を極めて高度に充足させていて、非常に楽しく読めました。
続編の「やる夫がDQ1でロトと賢者の子孫のようです」は出来は落ちますが、後半の中ボス二人を倒すあたりは結構盛り上がりましたのでそちらも併せてお薦めです。
原作はエースコンバット・ゼロ 。
やる夫が凄腕の傭兵として敵に畏れられていくのをテンポよく書いており、滅法面白かったです。
特に11-14の首都奪回編は白眉。キンクリしたのかなと思わせてから、ここでキマすかー!と叫びたくなる構成が見事に極まっていました。
エターっぽいですが、面白くなるなら再開して欲しいですね。
「ブレスオブファイアⅤ」を下敷きにし、やる夫がユキを連れて空を目指す物語。
少年と少女が手を取り合って他全てを捨てて空を目指す筋の魅力と、過去の因縁と主人公の現在との収束のさせ方が素晴らしい。
また『○ボタンを離すな』とかのAAの工夫が良く、AAの絶妙な配役でキャラの言動に良い意味でひねりを与えている(エリュオンとか)のも秀逸でした。
原作を知らなくても問題なく楽しめました。
SCPを紹介するという態の連作集。
そもそもの題材が面白いですし、それをAAに落として噺にする捌きは巧みでした。
ランスワールドで能力:TOKIOと直観LV3を持つ人間の子供が魔王ガイに拾われたら――という安価物。
正史と異なるクロニクルが展開されていきます。その物語の熱量が凄まじい。
そして、その上で/それだからこそ正史と対決せざるをえなかったという転換が見事。
長くて読むのはかなり大変ですが、その甲斐は間違いなくあります。
ジョジョの世界観(スタンドや吸血鬼の石仮面)をベースに糸色ゼミに属する面々が巻き込まれる奇妙な事件の顛末を書いた作品。
小気味良い言い回し、分析と工夫が妙の戦闘、そして生命の輝き。元の作品への見事なオマージュでした。
ラストの幕引きも含めてオールタイムベスト級。
精神の値だけが高いがそれ以外では才能を見せなかった凡人やる夫が異常な成長を見せて英雄となっていく、あんこ物。
そこでその出目が出るかというクリティカルがやる夫を同世代最強の小隊長から万夫不当の隊長にしていくのが本当に楽しいし、プロットが破壊されていきながら英雄譚に仕立て上げられるのをわくわくして読んでいきました。
佐渡ヶ島上陸作戦のオールスターに燃えましたしと、オリジナルハイブ戦のクリティカル乱舞はもう流石という感じ。
2部・3部は割りを食い過ぎましたが、やる夫が主人公の物語になったのでしょうがない。
【学ぶ系】
ボツワナをメインにした南アフリカ圏の現代史を学ぶ系。非常に勉強になりました。
その後現実では崩壊しましたが、確かにその時には奇跡があったのでしょう。
<更新履歴>
2014/11/30 初稿。
2015/05/04 「やる夫がロボ子と日常を歩むそうです」 「やる夫は傭兵になるようです」「やる夫が空を目指すようです」「やる夫はアフリカで奇跡を起こすようです」追加。
2018/01/21 「月曜日の人殺したち」「できない子とSCP」追加。
2018/10/27 「TOKIO~光を求めて~」追加。
2018/10/29 「糸色ゼミには奇妙な学生たちが集うようです」追加。
2020/08/17 「【Muv-Luv】人類は明日への咆哮を上げるようです【あんこ】」追加。あとちょこちょこ文章を修正。