とつげき!人間戦車 感想

  • 感想 

 HP、攻撃力、防御力という概念はなく、攻撃が的中すると必ず破壊される戦車を操ってシナリオをクリアしていく戦争シミュレーション。


 その戦車が可愛らしい少女のような外見であり、思考を低下した状態に保たれて人間に隷属する人間戦車である――という設定がシナリオのそこかしこで毒として利いています。が、まあそこまで重要ではなく、ゲームパートの意味付けを気にする人は色々と考えられますよという取っ掛かり程度に取れば十分かと。


 ゲームパート。戦争における色々とややこしい諸々を抜かして、ひたすら戦術に特化されています。具体的にどういうシステムかはOHPを見れば理解できると思います。
 周回プレイ可能なのですが、そのうちに物資が増えて戦車の性能が良くなるにつれて変化していく辺りにも面白みを感じました。初期の物資がなく貧弱な期間は偶発戦闘・着弾観測という心が躍り、次第に索敵・視野が広くなりルートを予測できるようになり損害を減らすことができ、最終的にフィールド全体を索敵・砲撃出来るようになったらどうすれば早く殲滅できるかが主眼となります。
 はまった時を言い表すのに、先日完結したヘルシングの少佐の言葉を借りれば、いわゆるひとつの

「諸君
 私は戦争が大好きだ」

 というやつですね。
 そして何周もし、戦車が進化してばたばたと薙ぎ倒せるようになった快感は容易に飽きて退屈に繋がりうるのですが、一瞬で全滅しかねない極悪な敵を配置することで、戦車を強化する最終目標を定め、モチベーションをある程度維持させています。
 結論としてはネコ強えとなるのですが、そこらへんはプレイしてからのお楽しみということで。


 以上。迷わずお薦めできる秀作でした。気になったら、体験版があるのでまずはそれからどうぞ。

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 OHP- 焼肉万歳
 参考-履歴書に書けない程度の読書日記    
分岐情報に大変お世話になりました。
ここを見なければひたすら、とつげき! 人間戦車ENDに行き続けたことでしょう。