夏、めいと。 感想

 おじさんが兄夫婦と2人の娘が暮らす故郷に久しぶりに帰った、夏の3日間を描いた同人ゲーム。


 実はこの作品かなり気に行ったのですが、ではどこに魅力を感じたかと言うと、一言では形容しがたい。


 シナリオは単純で、めいと仲良くなっていく(強引に)というもので、大きな捻りはありませんし、そこに無駄な修飾を求める系統ではありません。
 ヒロインは口下手でクールな美少女と、家庭的な優しい美少女の2人で、キャラそのものに凄い魅力がある訳ではありません。


 ゲーム性は好みでした。個人的にツボなジャンルである、インタラクティブADV。
 本を読んでいたり、寝ていたり、風呂に入っていたりと無防備な姿をさらしているヒロインをクリックすると、揉んだり、吸ったり、脱がせたり、突いたりするようになります。あまりがっつくと逃げてしまうので、ガードを下げている状態を維持しながら、発情させようという具合。
 こういうインタラクティブ系はクリックをちまちまするのが非常に面倒なのですが、その愛撫の代替の面倒くささが性に合うというか。そう頻繁にはプレイしたくはありませんが、偶にがっとやりたくなります。エロゲで言えばMi・da・raとか桜待坂Stories Vol.1とか好きでしたね。
 

 ただ作品に対する好感度としてゲーム性の占める割合はあまり多くないです。
 漠然としていますが、作品全体の雰囲気がなんか好きとしか言い様がありません。
 季節は夏。暑い熱気で汗だくになる昼、紅い陽が差し込む夕、蝉が鳴きわめいている空気の中。おじさんと美少女とが濃厚に肉体接触して汗みどろに蠢く様はまさに夏真っ盛りという感じ。
 またヒロインらがおじさんの勝手な行為と好意に驚き、拒否しかけるものの、――まあいっかと妥協して受け止めちゃう安易さ/気安さの妙。ガードをなぜか下げるヒロインに対して、くっそ気持ち悪いおやじの「わたし」が間の抜けた自分勝手さを発揮して好き勝手に身体を弄る様は、ほんとなんだかなあというシチュエーションであり、ゆるい笑いさえこみあげました。
  

 以上。ただただ好みの作品でした。次回作も買っているのでいつかプレイします。

 

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 HP-Gear Stone Software


夏、めいと。
夏、めいと。