隻狼 雑感

 不死の力を持つ竜胤の御子がお家の危機に力の行使を強いるため幽閉された。ただ一人の従者にして竜胤の契約者たる忍びは御子を助けるため、一身で天守閣を目指す。それはまた不死の力を巡り、此の世と幽世とを行き来ことになる旅の始まりだった――


 という感じにスタートするアクションゲーム。フロムソフトウェアによる新規IPとなっています。
 DARK SOULS IIIの感想で述べましたが、自分はアクションゲームは下手の横好きです。上手くプレイしたいけど、なかなか指が言うことを聴いてくれません。
 俗に言う死にゲーとは本質的に親和性が低いのですが、やっぱり好きになりたいのでDARK SOULS IIIと同じく突撃していきました。
 発売日の3月22日から5月3日までの1月半、全然敵を倒せなくてふて寝したり足をじたばたしたりしながらも、ちょっとずつ進んで行き、ようよう1周目をクリアした次第です。

 感想ですが、感嘆の一言。
 途方もなく、面白かった。
 数えられないぐらい死にまくりましたが、それが本当に楽しかった。
 忍者を操った剣戟あるいはチャンバラの醍醐味を思う存分に味わえたのです。それに燃えない筈がなく。
 斬り込んで弾かれて、斬り込まれて弾いて弾いて弾いて、隙を斬る。
 走りまわって、壁を蹴って、背後を取って斬る。
 或いは左手の義手忍具の特殊技能に物を言わせて、隙を無理に作って斬る。
 或いは音を消し、背後や頭上から何が起こったか理解させず一息に暗殺する。
 ほとばしる血しぶきときらめく刀の軌道、カキンッカキンッという鋼が鳴らされる響き、ザンッドンッという肉に刃を入れる鈍い音、五感が戦闘の快楽に満たされるとはああいうプレイタイムのことを指すのでしょう。
 またチャンチャンバラバラは最小限に鉤縄でショートカットして雑魚を避けていくのも一つの方法ですし、目つぶしや爆竹という道具や忍具で敵と刀を合わせず一方的に斬るのも一つの方法です。ただプレイしたいようにプレイせよという懐の広さがありました。

 ただ懐が広いとは言っても、最終的にはボス戦は最低限HPバー1本分はガチとなります。場所によっては地形ハメなど救済手段と言っていいかわからない迂回方法はあるものの、とどのつまりは己のワザマエに物を言わせないといけなくなります。
 HP・防御力には上限があってしかもそこまで高くなく、攻撃力の上昇があっても一撃はわりかし軽い範囲にとどまります。相手の隙を見つけるか作るかして、道具・忍具・スキルでその隙をこじ開けて一撃を重ねに重ねて、HPか体幹を0にしないといけません。
 繰り返しになりますが、それが実に楽しいのですが、まあでも難しいのに限度があるよねと泣きたくなる時もあったりなかったり。

 個人的には1周目は兎に角倒せば良いという精神で十数回突撃して無理だった場合は、無様なハメか、スタミナの概念がないので只管ぐるぐる回って偶に1回斬るというヒットアンドアウェイで乗り切りました。


 しかし2周目まで行けば自分のスキルが上昇して、どんな敵でも切りあってチャンバラの形で倒せるようになりました。・・・この動画では一度死んでますが(笑
 あとはまあこんな感じに操作は自分としては上手くなったかなと。

 死にまくったボスは火牛、葦名七本槍 山内式部利勝、葦名弦一郎(2回目・第1形態)、大忍び 梟(現在)、まぼろしお蝶、剣聖 葦名一心(第2形態)あたり。特に火牛は面白くなくて苦痛でした。

 それにしても、この戦闘システムをこの作品だけで完結するのは流石に勿体ないのでDLCか続編を心待ちにしています(間違いなく開発されることでしょうが)。


 以上。傑作。オールタイムベスト級に好きなアクションゲームとなりました。

  • Link

 OHP-SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | 隻狼


SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE - PS4
フロム・ソフトウェア (2019-03-22)
売り上げランキング: 10