9-nine-シリーズの2作目。妹である天ルートが収録されています。
前作の感想はこちら。
九條都ルートの情報を前提に、敵対するグループ『リグ・ヴェーダ』の一員と本格的に敵対することになります。前作の締めは分割と言えど流石に不完全燃焼でしたので、ある程度のオチを付けたうえで、主人公の能力はまだはっきりせず真の敵が仄見えてつづく――という本作の在り方は2ルート目として良かったかと。
次回の新たな展開に期待が持てました。
さて、実の妹にしてヒロインである天について。
ヒロインそのものの造型はそこまで尖っては――兄の写真を切り集めたアルバムを作っていたりはするのですが――いませんでした。
しかしえっちいシーンの出来はやはり出色でした。前作の感想で「ヒロインが異能力を使って中に出された液を引き寄せた何気ないシーンにおおいにフェチを感じた」と書いたのですが、本作ではひたすら懐いてくる快闊な実の妹の陰と陽との姿を誘ってくる姿で見事に魅せてくれたのです。
陰――ビターな方では、消える前に恋人になる願いを聞いて欲しいという言葉に頷いてしまい入る場面。はじめは萎えていながら刺激についつい反応していき、
天「……興奮してくれてる、うれしい」
主人公「そ、そこまで……されたらな」
天「駄目だと思ってた。
でもちゃんと……お兄ちゃんもあたしを恋人と思ってくれてる。うれしい」
主人公「……」
天「ただ気持ちよかっただけ?」
主人公「い、いや……」
天「どっちでもいいけどね」
この「どちらでもいい」に込められたやけっぱちさに興奮しました。
いやただですね、実は興奮して最後までいたしてからの展開で、あっれーこちらがバッドルートの方だったのかと首を捻った次第です。冷静に考えればそりゃ導入からして判るでしょという感じですが、プレイしていた時にはきっと今は暗いけど体の結びつきがきっと後々生きてくると思ったのです。いや、そんな訳なかったですね、はい。
そして選択肢を選び直して、きっちりと守り切ったメインシナリオの方でのエロの導入。今度はためらいも含めて完全に陽性で、反応させたら勝ちでやってくれーー!と攻めてくる天にあっさり負けた主人公。その上で天がばっちこいと準備万端でベッドに横たわって主人公に妹を感じさせないように顔に被っていたのですよ――紙袋を。
爆笑しました。こういうの大好きです。
2つ目のシーンのお兄ちゃんの駄目さも愛おしいですし、いやーやっぱりかずきふみさんはエロシーンの工夫が上手いですね。
心配になるのはこれ一般になったら楽しめるのかしらんというあたりですが、プレイされた方そこらへんどうなんでしょうかね。
以上。3作目は個人的にはまさかヒロイン格とはという春風ルートの模様。さくさくプレイしていきたいと思います。
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<同シリーズ感想>
9-nine- ここのつここのかここのいろ 雑感