ゆるキャン△ 1-5 雑感

 女子高生らがまったりとキャンプする話。
 寡聞にしてアニメになるまで存在を知りませんでした。しかしtwitterで評判が良く、amazonプライムに来ていたアニメを観て、――ぞっぷりと嵌りました。

 可愛らしい絵柄とアクのないキャラ・演出で全編に流れる優しい雰囲気、キャンプをしている際の冬の野外の冷たい空気、湯気が立つキャンプ飯。
 20数分があっと言う間に経ち、また同じ時間を繰り返したくなる習慣性――ここ数年で一番自分の中でヒットした次第です。
 もう後戻りできなくなったのは、3話「ふじさんとまったりお鍋キャンプ」。キャンプ場で富士山を臨みながらなでしことしまりんとが一夜を過ごす回なのですが、2人でつつく餃子鍋の美味しそうなこと、夜ラジオを流しながらの何気ない喋り、朝方勝手にテントに入りこんできて寝だしたなでしこを見て言ったしまりんの一言――ソロキャンプの鬼の女子高生が他者を心から受け入れたその瞬間。全ての、流れる時間が輝いていました。
 そして極まるのが5話「二つのキャンプ、二人の景色」、キャッチコピーたる『きっと、そらでつながっている』の納得する、あまりにも美しい光景。
 

 ときて、めっさ悩みました。
 や、BDをマラソンするのは即決し、BD&DVD|TVアニメ「ゆるキャン△」公式サイトでマグカップが欲しかったのでアニメイトで予約するのもちょっとだけ悩んで決めました。
 非常に問題となったのは、原作をどうするか、です。
 基本自分は原作信者なので、大体のアニメ化にはなんらかの不満を持つタイプです。なのでアニメで嵌った場合、原作で先のエピソードを読んでしまうと、恐ろしいことにアニメを楽しめなくなってしまうのではないか――、と。
 そんなこんなで1週間ほど悩みましたが、原作漫画5巻まで買っちゃいました。うん、よくもまあ我ながら1週間も買うのを我慢できたものです。

 
 内容?
 素ン晴らしかったです。
 なでしことしまりんが鰻を食べるところとか、千明がほうとうを作るところとか、5人で揃ってクリスマスにキャンプに行くところとか、なでしことしまりんの2人キャンプの2回目とか。
 特に最後に上げた、2巻にくるエピソードは非常に心にきました。
ゆるキャン△ 2巻)
 が可愛いとかありますが、とりわけしまりんがなでしこのテントに入りこむコマに撃ち抜かれました。
ゆるキャン△ 2巻)
 語彙がないのでぶっちゃけると、あの尊さはヤバイ。これで人生を輝いていると肯定するレベル。
 その他、ちょっとしたサブキャラの造形も非常に秀逸(お茶屋のお姉さんのレギュラー化ちょう希望!)。
 これまで知らなかったのは人生の損失ですが、5巻一気に読めたのは堪らない経験でしたので、マイナス分を取り戻せたかと。


 またアニメとの差異ですが、これまでのエピソードのアニメ化を鑑みても、原作を台詞回しを筆頭に上手く改変し丁寧に作られているなという印象でした。
 今後のエピソードのアニメ化もきっとがっかりすることはないと信じられました。


 以上。幸せな作品との出会い方でした。今後の新刊、アニメの最新回を楽しみにして生きていきます。

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