母・長女・次女を狙ってくる男らを前に、親を亡くした自分を受け入れてくれた大切な家族を守ろうとする――という感じの内容。
即物的にゲーム内容をざっくり纏めれば、ヒロイン達を妊娠させようとする男らを妨害しつつ先に妊娠させるADVです。
- システムについて
アリスソフトらしく、妊娠と寝取られ具合は数値化されています。数値はヒロインのゲージとして3つあり、『貞操観念』『貞操ガード』『受精ゲージ』と名付けられています。
『貞操観念』はヒロインの身持ちの堅さを表しており、主人公と心を通じ合わせることで上昇し、他の男達の欲望を浴びることで低下します。
その増減が『貞操ガード』の強さに直結します。『貞操観念』が堅いと壊されにくく、緩いとぱっきーんと余裕で突破されます。ヒロインを狙う男達は『貞操ガード』を攻撃してきて、全て壊されるとヤラれてしまいます。
『受精ゲージ』は文字通り、その男の精液にどれだけ満たされたかの目安になります。満杯になれば目出度くその精液によりご懐妊→エンディングという流れになります。非科学的ですが、偶発的妊娠による唐突なネトラレ妊娠エンドというのはゲームの流れに合いませんし、そんなもんでしょう。それでこの『受精ゲージ』は増えるのは当然精液をいろんな方法で流し込む(具体的には2つ)場合であり、卵が出来たときは増えやすい期間となるのですが、その卵が消えてしまうとゲージはリセットされます。減るのはそのリセットされた場合と、とあるサブヒロインに掻き出された場合になります。残念なことに掻き出すシーンは出てこないのですが、エロそうな響きがしますのでちょっと見てみたかったり。
- プレイについて
なのでヒロインを他の男から守るには好感度を上げて相思相愛になり、『貞操観念』を堅くし、『貞操ガード』を強くさせる方法と、実際にその男がヒロインを訪れるタイミングで会いに行くことで攻撃を回避する方法があります。守るだけなら普通のエロゲADVの攻略と同じように足繁く通って好感度を上げていけば良いのでそうは難しくありません。
しかし"狙った男に寝取らせる"のを目的とした場合、数値コントロールが結構難しくなります。『貞操観念』が低くなりすぎて数日経過するとバッドエンドに行くのであまり安易な方法は採れません。男が来るタイミングとそれぞれの数値を上げるタイミングとのタイムテーブルを考え、ここで他の男にある程度『貞操ガード』を削らせると、寝取らせたい男にヤラれるぜ!などと考えるのは実に楽しい物がありました。このタイミングではヒロインを同時に守れないから、ヤラれるのは許容し、その前に精液を掻き出して貰い『受精ゲージ』をリセットしておいて妊娠だけは回避する云々とか倒錯していて実に股間がいきり立ちましたね。
- エロについて
MIN-NARAKENの絵は大変美しくエロく堪能しました。
シチュエーションには"段階を踏む"エロティシズムがありました。
例えば自慰も精液も知らない純朴な少年が寝取ろうとする相手の一人に居るのですが、最初はヒロインの欲求不満の自慰を目撃して何だろうと悩ませ、次いで性的に無知なことを知ったヒロインの母性本能をきゅんとさせ積極的に出させようと行動に移させ、終にはヒロインの性的に教えてあげようという母性を越えて力尽くでヤルようになります。
或いは顔も出てこない村人はヒロインと酒盛りをし、酔っ払ったヒロインの身体をおそるおそる触り、酒盛りを繰り返す度に積極的になっていきます。
そういう"段階を踏む"エロがあることで、『貞操観念』を下げるためや『受精ゲージ』を上げるために複数用意されなくてはならないエロシーンに意味付けをされていました。
『妻みぐい』『妻しぼり』の流れがここに結実したと言っても過言では無いでしょう。
- まとめ
以上。寝取らせる行動は楽しいですし、エロもほどよく、楽しめるエロゲでした。
- Link
OHP-アリスソフト 公式サイト