流行り終わりらしいので何となく選んでみました。
- 『ブギーポップ』シリーズ
“「ぼくは自動的なんだよ」”等の言い回しに痺れてライトノベルを読み始めました。今なお痺れています。
- ナイトウォッチ三部作
異能力者たちが各々の目的のために能力を工夫して用いる計画が子細を極めており、加えて透徹な文章なのだから異彩を放つ傑作群。
1週間を痙攣的に行き来する女子高生は何時に辿り着くのか――。古典的名作。
時の輪廻に閉じ込められたとある兵士の物語。一兵卒のミリタリーSFとしては最高峰でしょう。
- 『シュピーゲル』シリーズ
- コールド・ゲヘナ
砂漠の惑星で超高速人型兵器を駆使して龍を狩るというSFライトノベル。素直に格好良いです。
- 天になき星々の群れ
天真爛漫にして最悪の少女がまだ、目覚めない話。或いは殺し屋の少女と優しい少女とが互いを希求するお話。水着が出まくる続編まだー。
田中ロミオ的なSF。時折訳の解らない高レベルの傑作が飛び出してくるので侮れません。
- A君(17)の戦争
真っ当にライトノベル/召喚物を書く衒いを詰めに詰めた至極真っ当な異世界召喚戦争物。
- 『都市』シリーズ
有翼人種が舞う都市、情報化された都市、時間がループする都市etcを舞台にした作品群。巴里・倫敦・東京は文句無しの傑作。
悪役を自認しながら異世界と交渉していく学園異世界物。ライトノベルと書いて我が世の夢と詠むなら、まあ割と最上級に位置させたい大作です。
末世/世界の終わりを回避するために歴史を繰り返す学園異世界物。バランス崩してますが、制御されていない川上臭が充満していて大好きです。
- ロードス島伝説
ど本格のファンタジー。厖大な歴史を前提にした最早名を残さぬ一人の英雄を物語った傑作。蛇足たる5もダンジョンマッピング物としては未曾有でしょう。
- 〈骨牌使い〉の鏡
ど本格のファンタジー第2弾。最後のイメージの氾濫が眩すぎます。
- 『戦う司書』シリーズ
ジョジョ以後の異能力者ファンタジー。滅法面白い群像劇となっています。右ではしゃいだ感想を残しています。→戦う司書シリーズに関するつぶやき まとめ
- 『ケイオスヘキサ』シリーズ
使い古した言い方をするなら戦慄のダークファンタジー。猥雑な文章には読む快楽を得ました。
テンション高い原作を鬼才がテンション高くノベライズしたら、とんでもなく面白くなってしまった一例。
- アリソン
真っ当なジュブナイル冒険物。少年と少女が旅に出る作品としてはこれに尽きるのでは。
2m超で武術の達人にして天才コックが教師をしながら異世界に召喚され魔物を倒すというラインに、武術を身につけた高校生たちが己の力を証明するためにストリートファイトをする青春群像劇を絡めて、岸田的哲学解釈で味付けした秀作。
引きこもりニートを引きずりだして超人たちが競い合う聖魔杯に放り込んだ――という現代ファンタジー。良く出来ています。
- 『学校を出よう!』シリーズ
年齢限定付きの超能力を持った少年少女が集まった学園を舞台にした群像劇。限定のある庭で何をすることを選ぶかという痛切な青春物であり、切れ味の鋭い超能力SFでもありました。
- COOLDOWN
COOLDOWN (電撃文庫)
ネジのとんだクールな高校生が吸血鬼に占拠された高校をイヤイヤ解放していく――という何拍子も揃った作品。衒いも無く書かれるとここまでは面白くなる一例。
- ぼくと魔女式アポカリプス
陰鬱系厨二病ノベルの到達点。喪失の痛みが青春だなんて言わせない、みたいな?
- 『カッティング』シリーズ
陰鬱系厨二病ノベルの極北。同じ作者にさえ滅多に辿りつけない境地でしょう。
- 『トリックスターズ』シリーズ
現代に住む魔術師たちの物語。最初は執拗で無駄な叙述トリックが鼻につくのですが、段々と描写がこなれていってちょっとした点まで達しています。あと大学生百合物の傑作として。
- DDD
奈須きのこ作品とだけ言えば通じるでしょう。2は野球物の大傑作でもありました。
半額弁当を奪い合う狼たちを描いた群像劇。スーパーの弁当の味わいの濃厚な描写と、ノリの良いバカ話と、セガ愛に満ちた快作です。
紙を食べる上級生に出会い、着ぐるみをかぶった幼なじみがいた。平凡な少年は何を選ぶか――。
奇妙な青春物として無茶苦茶良い出来です。あと風子Love。
異常な物を何もかもを打ち消す右腕を持つ少年を軸に科学の世界と魔法の世界が交差する――という現代ファンタジー。浸ってしまえば普通に面白いですよ?
以上、32シリーズです。コメントは適当ですが、作品の面白さには折り紙をつけますので未読のものがあるなら是非一読を。多分早い内に読んだほうがいいでしょうから。