プリンセスティアーズ 感想

 2012/1/2現在で最新Verが0.9.25と未だ完成には至っていません。しかしどうしても紹介したいので紹介します。


 本作は18禁のフリーゲーム。女性兵士視点で、1ヶ月の期限の間に闘技場で戦いながら街を探索し、秘密に迫っていく――というのが大まかな内容になっています。戦闘から場所移動まで全て選択肢を選ぶ方式です。


 まず本作の最大の特徴である18禁要素から触れていきます。
 HPからひしひしと伝わってくる作者の嗜好が猛烈に反映されていて、本作における18禁的なもの全てが“孕ませ”に奉仕しています。戦闘に敗北しても、路地裏の奥深くに進んでも、バイトして罠にはまっても、どんなものによっても主人公が堕ちて凌辱へと至れば詰まる所は“孕ませる”のです。前準備も完璧であり、敵が月経周期を執拗に調べてきたり、透明になる魔法やらで子宮や卵子がクローズアップされたり、何とまあと感嘆したくなるぐらい外堀を埋めていきます。
 加えてファンタジー的な設定も“孕ませ”へ加担します。例えば主人公の最初のステータスは以下となっています。

【霊獣契約】
【羞恥の呪い】
【羞恥魅了の呪い】
【天使の加護】

 細かい説明は作中でなされるのですが、簡単にいえば、霊獣契約によって異種姦妊娠OKになる、羞恥&羞恥魅了の呪いによって自ら気が付かぬ内に恥ずかしい行動をとってしまい恥ずかしがる状態になり、天使の加護によって身体が守られるため自決も堕胎も帝王切開も不可となっているのです。重ねて感嘆しますが、何とまあ見事な設定です。何せ能力により帝王切開が不可――というのが有効に効いてくるゲームなんて、そうはありません。
 しかも視点が女性兵士だからこそ知られてしまうことに羞恥を覚えるのが如実に伝わってきて、外堀が埋められる段階においてさえ、わーおと言いたくなるぐらい興奮しました。女性キャラ一人称で恥じらったり・興奮したりする文章って、最高ですよね。
 後、本作はインラインテキストというシステムがあり、文章中での単語の説明が本文中とは別に読めます。このインラインテキストがこれまた素晴らしかった。主人公視点でなおかつ語られるものと、説明口調で語られるものがあるのですが、どちらも“孕ませ”世界観を強化するものとなっていました。超必読です。


 なお本作には絵がついていません。ただしそれは欠点ではなく、絵がないからこそ想像がかきたてられました。


 以上。シチュエーション特化のゲームとしては最高の部類に入るでしょう。今後のヴァージョンアップにも注目していきます。フリーゲームですので興味を持たれた方は是非プレイしてみてください。

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