D.C.II Spring Celebration 感想

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 DC2本編のアフターストーリー、キャラクタ達が卒業記念の映画を撮ったという設定で見せる各ヒロインとの異なるシチュエーション物、2編のプレストーリーを詰め合わせた標準的な曲芸商法でした。ただしDCの一連の作品は信者ほいほいといっても、常にプレイヤーの期待・目的・許容幅を裏切らないため、安心してまったりと浸れます。
 この作品もご多聞にもれず、様式美と呼びたくなるほどガチガチの保守的な萌えゲーとして良質でした。アフターストーリーはヒロインと思う存分イチャイチャ出来ます。卒業記念映画はパラレル物ではなくキャラクタの演技なため、垣間見える撮った時のドタバタを想像しても笑えますし、内容自体も意外と良く出来ています。特に美夏のものは真面目な顔してバカをやるまあまあ良く出来たコメディでした。プレストーリーはきっちりとまとまった短編でした。キャラクタについて言えば、委員長(沢井麻耶)への好感度が大きく上昇しました。プレストーリーでの翻弄されても楽しげな姿と体育祭での歓喜の仕方、また美夏のアフターストーリでの主人公との約束も個人的に好みでした。ああいう約束は青春物で将来を語る場合の醍醐味です。最も心を掴まれたのは、美夏の記念映画のおしr――ではなくお姿なのですが。


 1つ残念だったのはさくらの再登場がなかったことです。アフターストーリ−の卒業時にさくらを思うシーンが多々あったので、全てのシナリオをやったらそういうシナリオが出てくるかもとうっすらと期待していたのですがねー

 
 絵はちょいちょい微妙なものが混じっていましたが、美麗といっていいでしょう。むしろ立ち絵の方が文句無しの出来で、キャラクタの魅力を存分に引き出していました。音楽と声についても不満はなく、それで十分です(そもそも大した見聞を持ちません)。


 以上。何だかべた褒めしてしまいました。

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