結論を先に。この映画を劇場で観た時間は、多幸感溢れる体験でした。
映像は当然劇場レベル。穂乃果のイケメンが堪能出来るし、μ'sの面々の表情は文句なし。スクールアイドルが集まったライブでの総勢の微妙なジャンプは凄いけどうーんと思った以外、全体ではかなり良かったと思います。
ミュージカル映画の文法をほぼ違和なく取り込み、μ'sの結末の付け方とスクールアイドルの勃興に収束するシナリオを、2時間を短く感じさせる極上のエンターテイメントにしていました。
そしてμ'sの面々個々の可愛さとカップリングによる相乗効果をあざとさをぶっちぎって披露し、どのファンも納得が行くに違いありません。
ことり――遺伝子レベルでの可愛く、映画でも画面せましと愛くるしさを見せつけていました。ああ、アイマスク姿のことりに覆いかぶさりたい。
海未――ぽんこつというか残念さを何度も見せつけ、もういいよと言いたくなるお姿ばかりでした。
凛&花陽――NYの遙けき夜景を前にした密やかな語りと、寄せ合う頭と体。いやー、尊い。
真姫――真姫のパパになりたい。
にこ――ツバサと作曲する真姫に嫉妬する姿は可愛さ爆発してました。そして自らの夢への近道を振り切った上でのμ'sの終わりへの言葉は彼女しか出せない凛々しさに溢れていました。
絵里――海外での頼もしさとμ'sが爆発的な人気と判った時の思わぬ浮かれ具合と、ランニング姿の乳と尻のまろやかさ。
希は・・・・・・なんかありましたっけ。まあどうでもいいですが。
…・・・言葉と思い出す場面のチョイスに偏りがあるのは好みなので致し方ないですね、ええ。
彼女らの躍動を見ている時間は停滞する間もなく、本当にあっと言うまに時間は過ぎていました。
シナリオの中身に触れてみれば、μ'sの結末の付け方と前述しましたが、本編で十分に語りえなかった点をこれ以上ない形で取り上げていました。
たとえば、
No.11 μ's
みんなで叶える物語
(2期10話)
そして2期13話ラストでの「叶え! みんなの夢!」という叫び。μ'sを終わらせるという決断をした上でも、メンバーたち――或いは穂乃果が結局のところどのような夢/物語を描いていたのか、テレビだけでは個人的にはぴんとこないところがありました。
3年生の卒業で今までのメンバーで今までのように活動できないが、爆発的な人気が出たことにより学園からも解散しないようにお願いされたりと、おいそれと止めることはできないのではないかと言う畏れ。断言はされませんが未来の穂乃果的なキャラに会い、悩みの答えを問い、自らの胸の内を問われることで、何を思いアイドル活動を始めてμ'sに関わったかの改めての自省。スクールアイドルがこれからさらに活発化しようというお神輿に担ぎ上げられそうになる流れ。そして先に出されたA-RISEの答え。
全てのピースが綺麗に収まっていき、μ'sの本質が剥き出しになります。
みんな――スクールアイドル。
それが答えで、答えの提出の方法は見てのお楽しみ。
ただ彼女らを仰ぎ見る後輩の「楽しそうでいて」へ、満点の答えだったと思います。
そして、見せないかと思った最後にμ'sのメンバーで歌う為に作られた曲でのライブ。
『僕たちはひとつの光』。
全員の名前を埋め込んだ歌を歌われては、μ'sはとうとう/ようやくこれでおしまいなのだと実感せざるをえませんでした。
いや、自分のことながらびっくり。そのことにどうしようもなく感動していました。
花開く中で舞う姿と、名前をcallする時にクローズアップされる笑顔。――ああ、彼女らはなんて幸せな時間をくれたことか。
以上。言うまでもないことですが、ラブライブを見た人は見るべきです。
最後に繰り返しますが、出来れば真姫のパパになりたいんですが、どうしましょう。
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