「キス」シリーズ第6弾。
いつものようにイチャラブ学園ADVでした。
先に総評すると出来はぼちぼち。退屈な時間は長かったですが、所々面白かったかなと。声と絵とシチュで水準並みの学園物らしさは出ていたと思いますし、そこそこの学園物を求められているというシリーズへのハードルはクリアしたのではないでしょうか。
ヒロインは4人いますが、好みだったのは幼馴染と下級生の2人。
まず幼馴染の結希。夜遅くまで部屋のベッドで寝っ転がって漫画読んだりゲームしたり、脂っこいラーメンを一緒に食べに行ったり、気のおけない親友ではあるものの、恋愛関係とは遠かった関係。それがふと意識しだしてからは一っ跳びで気のおけない恋人同士になっていく――という感じ。
ゲームや漫画好きでラーメン好きと言う少年っぽい要素と、ただどうしようもなく美少女という外見とのバランスが絶妙であり、彼女のキャラクタは良く出来ていました。そりゃあ意識すれば理想的な恋愛の相方になるでしょう。
付き合いだしてからのコミカルな恋愛イベントは楽しく、何気ない台詞回しも今までの幼馴染の延長線上と新しい恋人と言う関係性が合わさった甘酸っぱさを味わえました。
あと個人的に気のおけない対象との性行動と日常との切り分けが秀逸でした。
好きな人のだからというエクスキューズなしで普通に精液を苦いといって吐きだすのと、性行為中の衝動を日常に持ち込むの禁止と照れ交じりに宣言するのは何か気心知れた関係っぽくってぐっときましたのね。
次いで下級生の純恋。とっつきにくいけれども知り合うと家事上手かつ優しく奉仕系の内面が見えてくる後輩キャラ。
ここまで甲斐甲斐しい彼女って良いなあと羨ましいですね、ええ。ほんとに。
それは兎も角、頭脳も明晰という点を恋愛関係に持ち込んだあたりでむっちゃによによしました。
よくある耳年増的なコメディなのですが、情報の収集・解釈というヒロイン独特のフィルタを通すことで彼女の"若干空回りするけど兎に角尽くす"魅力を増していました。
またエロシーンも口淫系が多く、彼女の性格とマッチしていましたし、なかなか満足の行く出来でした。
後の2人は特に語る所はありません。退屈でした。
ただ全員誰もかれも無駄なトラウマはなく、家庭環境もどこも普通であり、本当に主人公とヒロインとの恋愛関係の成就に主眼を置いていたのはクオリティコントロールとして評価したいところです。
以上。感想を読み返すとプレイを楽しんでいた気もしますね。
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