孤島に作られた学園、EDENに通う主人公・那由太は黒い箱を探す少女を手伝うことになる。その黒い箱に入っていたのは――
という冒頭から始まり、以降延々と女子と付き合っては惨殺されるという血生臭い展開がループしていきます。
ひたすらB級のネタをコネているのですが、異様に丁寧に作っているため出来上がりとしてはかなり高いレベルに達していました。
特に肝である記憶とその主体たる意識の扱いと、スプラッタ―趣味を上手く組み合わせていたのはGood。
またデザイン面でも新規性はないにせよ、ループしていくとともに変わっていく登場人物の立ち絵と背景、また一枚絵の構図もと明確な意図をもってクオリティコントロールされていたと思います。
ただ過去の真相部分で性急だったのがちょっと残念でした。いじめの部分はもう少しねっとり描いても良かったのではないかーと。
以上。リプレイするほど面白くはありませんでしたが、こういう作品をきちんと作り上げた手腕は褒めたいですね。
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