ガチ恋の打ち上げ~B小町のファーストステージ編までが収録。
キレキレに面白いのはもう当然というレベルに信用しています。
ただ本巻はweb公開の時点で胸キュンキュンした話が入っているのですが、流れで読んでより盛り上がった次第。
そう、あれです。
1話のタイトルと最終話のタイトルが対になる言葉を入れ替えた関係だったり、OP曲が最終話のクライマックスで流れたり、そういう好きなお約束の一つ――タイトル回収。
38話に至り、子役から時を経てくすぶっていた"かな"がアイドルグループのセンターとしてデビューします。前夜プライベートの事で眠れず体調が悪いのもなんのその、醒めた頭で自分以外のメンバーによってグループとしては成功する予感を覚えながら、練習に練習を重ねたパフォーマンスを普通に見事に披露する彼女。上手いけれども心を動かすものではなかった歌と振り付けと表情と、彼女そのもの。
しかし最中にとあるオタ芸を見て――、心をとうとう燃やすようになり、かくあろうと宣言します。
推しの子
へと。
いやあ、その流れ、そのコマ割りに燃えない筈がなく。読んできて本当に良かったですし、これからも推していけると改めて確信しました。
そして、本作では一世を風靡したアイドル・アイを祖とし、彼女たちの一族と眷族は本気や真剣になった時に目の星の輝きが強くなります。輝ける星を持たないアイドル――”かな"がどこまでたどり着けるのかも楽しみですね。
以上。次巻は8月、刊行を楽しみにしています。
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<既刊感想>
【推しの子】1-3 雑感