タワーダンジョン 1&2 雑感

 死霊術士により王が殺され王女が攫われた。彼の者が召喚した竜の塔へと王女を救うため挑め――

 弐瓶勉氏による新シリーズ。
 これまでSF系の作品を描いてこられましたが、本作ではファンタジー色が強くなっています。作品を重ねるにつれて次第に線が柔らかくなってきているので画風とファンタジーのノリは違和感ありませんでした。それにこの作者ならではの作風は健在なので、テーマと合わさって読み始めて直ぐにこれは面白いやつだとなりましたね。

 それはそうで。
 天を覆う竜の塔。内部には数多のモンスターと罠と迷路が待ち構え、気を抜けば死が待っている。ドでかいフロアに当たったと思えば、その次は行き止まりの水路で迷い、巨大なドラゴンが咆哮を上げ成す術なく逃げ惑う。そこに一癖も二癖もある冒険者が集って天辺を目指してひたすら潜り続ける――

 (1巻、No. 39-40)

 メガロスラクチャー×ダンジョン探索物にわくわくしない筈がないじゃないですか。

 村一番の力持ちで思わぬ働きをする主人公を筆頭にこれからの人間模様も楽しみですし、触手や人外・欠損フェチもきっと更にぶち込まれていくでしょうし、これから長く作者が望むように続いて完結することを願ってやみません。


 以上。2巻がまた気になるところで切れたので、続刊が待ちきれません。

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