アーカム・アサイラムでのゴリラ・クロッドの実験の失敗により、バットマンやヴィラン達は江戸時代に飛ばされてしまった。戦国大名に成り上がり身勝手な歴史を作ろうとするヴィランを相手に、バットマンは元の未来を守れるのか――
アニメの方は観ておらず、こちらの漫画が初見になります。
私は作者・久正人氏のファンなのですが、このコミカライズでも持ち味の外連味が見事に発揮されていました。いや、むしろ他の作品に比してもそれ以上にキマっているのかもしれません。
(上巻、 kindle No.5)
色濃い影で作られる輪郭という作者ならではのワザマエがバットマンとバットマン的なものに対してこれ以上なく嵌っていたのです。
もうほんと、格好良いんです。
江戸時代に顕れるバットマン、武者や足軽と戦うバットマン、闇に沈む竹林を走るバットモービル!!
画に惚れるとはこのことかと。
またキャラの立たせ方と描き方も当然のごとく素晴らしく、とりわけ歴代ロビンは最高でした。
その過去やそのエピソードをそう使うのか、そう描くのかという魅せ方がほんと上手い。
そしてクライマックスの抜刀をご覧あれ。
これぞ久正人、これぞバットマン――という最高の画でした。
以上、傑作でした。
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