斬り介とジョニー四百九十九人斬り 雑感

 攫われた村の娘を救うため、2人の剣士が山賊たちを襲撃する――

 シンプルな筋書きの爽快残虐絵巻。
 ひたすらに、ずんばらりと山賊たちが斬られていきます。
 ただそれだけ。
 ページをめくるたび、コマがすすむたび、血しぶきの噴水、欠損の嵐が巻き起こります。
 これがまた最高にかっちょよく、漫画で見せられるスタイリッシュな殺陣の極致の一つかと。

 画とコマ割りに加え、台詞回しも最高。
 たとえばこの冒頭のシーン、山賊が娘を攫われて追ってきた父親を殺しているのを見られたくだり。

 (P13)

 続き方として、自分のような凡百な者だと、誰だという誰何や、見られたからには生かしておけねえとか見栄をはらせるのだろうと想像するのですが――
 次いで披露されるスピード感でもうこの作品にのめりこみました。
 あとは幸せな読書体験に耽れましたね、ええ。


 以上。傑作。
 ――お薦め、はしないでしょうか。合う人が出会って合えばそれ以上の言祝ぎはないですね、という感じ。

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