英雄伝説 零の軌跡:改 雑感

 クロスベル警察の特務支援課に赴任した新米警察官・ロイドは政治家の腐敗、マフィアの抗争、民からの警察へといった数多の問題を目の当たりにする。凄腕の警察官だった兄に習い、正しいことができるだろうか――

 というファルコム製作のRPG

 空の軌跡はPCで2ndまでやったのですが、なにぶん18年前の大昔で記憶はもうあやふやのあやふやになっています。イースはちょこちょこやっていたのでファルコム作品と完全にわかれたわけではないのですが、軌跡シリーズはそれ以降触れずに来てきました。学園系とか出ているっぽくて気にはなっていたのですが、今更新規RPGシリーズを複数やるの億劫だなーという感じでぼけっと見ていたら、学園のやつがいつのまにやら4作出てついていけないとなってしまった次第。
 もうご縁がないかと感じていたのですが、2024年に出るという『界の軌跡』の情報を知って、これはやるしか!!と。
 いやほんと、ファンタジー系で宇宙を目指すノリは大好物なんですよ。ちょっと前だとグラブル『STAY MOON』とか、最近だとアークナイツの『孤星』とか。それは作品やエピソードとして単体で味わうのではなく、ファンタジーとしての世界の基盤(=大気圏)を知った上で異界である宇宙がどういう位置づけでどういう方法で大気圏外へ飛び出すのか――というのを追っていくのが非常に楽しい。SF小説では数ありますし、ゲームとしても幕を転換しようとしたらそれなりに手垢のついた展開ではあるのですが、やっぱりファンタジー作品で轟音をたてて天を目指す絵は心を駆り立ててるんですよ。
 なんで界の軌跡をなんとしても十全に楽しまねばならぬ――というのが本作『零の軌跡』をプレイし始めた目的になります。


 さて、本作1周のプレイ時間は27時間35分でそこまで大規模な作品ではありませんでした。料理とか敵のサーチとか武器コンプとか絆イベント(自分は当然エリィを選びました)を全てコンプするには4周が必要っぽいのですが、個人的にシナリオは堪能したので1周で終えるつもりです。
 シナリオは大きな事件の1エピソードに近く、小ぶりではあるのですが、まとまっていて良い作品なのは間違いありません。ロイドくんが青クサくて熱血で無自覚鈍感女たらしと操るキャラとして好感度の高い主人公でしたし、戦闘でクオーツを組み合わせて効果の高いアーツ(魔法的なもの)を使えるようにするシステムは悪くないですし、全体的にプレイしやすいJRPGでした。
 あと言い方が難しいのですが、そうだ、これがファルコムRPGだ――という空気を存分に味わいました。
 ロケーションと音楽の妙で移動の旅する感覚にわくわくしたり、

 

 敵が上から見下ろしてきたり、戦闘しても完全な決着がつかずに勝っても敵キャラが逃げたり、楽勝でも苦戦したような流れになったり、

 

 自分はガガーブトリロジー空の軌跡、あと別種ですが西風の狂詩曲しかやっていないのですが、ファルコムRPGのエッセンスが変わっていなくて真面目に感動しました。


 以上。冷めないうちに碧の軌跡も早々に手を付けたいのですが、今週末にはFF7リバースが来て、来週にはユニコーンオーバーロードが来るんですよねー。

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