アイの人生を撮る伝記映画『15年の嘘』の撮影が進む――
これまでも十分に面白かったのですが、最終章にして【推しの子】が再度盛り上がってきたと感じています。
本当の姿を誰にも見せなかったかアイの真の姿を捕まえるために、アイの人生を書くアクアが悩み、アイを演じるルビーが苦しんでいきます。
もうなにが本当なんかわからないから、だからこそなにを本当にするか。そしてどうフィルムに刻み込むのか。
演者は過去の誰かを演じながら、隠していた剥きだしの自分の心を使って表現していく。たとえそれが今の人間関係を軋ませようとも。
映画を作りながら、嘘と本当――あまりにも真に迫った嘘は本当となる――という本作が扱ってきたものがまさしく形となりつつあるのです。最後にどこまでたどり着くのか、この漫画こそがどんな嘘を本当にしてくれたのか、楽しみに読み続けたいと思います。
以上。続きは7月、web配信はぐっと読むのを我慢して待ちます。
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