小村くんが隣の座席の気になる女の子・三重さんが眼鏡をよく忘れるのをサポートしだしてとうとう10巻目。
眼鏡を忘れたドタバタの過程で仲良くなっていった少年と少女はようやくどうしたら忘れないかの根本的な対策を始めます。
え、今更という感じですが、まあね小村くんが三重さんとの関係を進めたい/告白をしたいとやっと心に決めたのですよ、こいつは。そりゃ顔を見て「好きだ」と言いたいし顔を見て答えて欲しいでしょう――と頑張る男の子を応援したくなること間違いなし。
その第一歩がモーニングコール。朝早く電話して、眼鏡を忘れていないか確認して、そして早朝一緒に登校していきます。
(kindle No.17)
小声で話しながら浮かれ気分で歩いていく姿のなんて楽しげなことか、かわいらしいことか。
そして早く登校した彼らが教室で並んでどうしたかの微笑ましさの凄まじさといったら。
お前らもうさっさと付き合ってしまえー―と思わなくもないのですが、彼らのペースが大事なんですよ。
三重さんが予備の眼鏡を小村くんに託すのはそりゃもう答えだろ!!!!と叫びたくなるのですが、彼らなりの歩き方があるんですよ。
だから、三重さんが眼鏡を忘れないようになった運命の日になにが起きたか御覧じろ。
そのささやかなめんどうさに悶絶せよ――
以上。読んできて良かった、という節目でした。
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