はねバド! 12 雑感

 熱いままフルスロットルで突っ走ているバドミントン漫画の12巻。
 この巻では、インターハイベスト4が決まる試合、綾乃VS泪戦の決着と、なぎさVSコニー戦の佳境とが描かれます。

 
 綾乃VS泪戦。
 これまでの世代最強、誰もが意識せざるを得なかった存在が打倒され――かけてしまう、喪失感が熱い。
 フロックでも、体調を崩した自滅でもない、力負け。
 1点1点が、それを重ねる動きが、どちらが強いかの答えを他者は理解してしまいます。
 しかし――という、あと1点で試合が決まる所からの展開が心を熱くさせました。
 それにしても最強のライバルの「お前を倒すのは私だけだ」という台詞、極めつけのP68の一連のコマ。衒いなくベタにベタを重ねて、王道を通す手法には端倪すべからざるものがありました。


 けれども、本巻でより心にきたのは、なぎさVSコニー戦です。最強との戦いの決着を描いた巻にも関わらず、伊達に表紙をしょっていません。
 スマッシュバカが、そのままのスケールで大きくなっていく、なぎさの戦いぶりが本当に、本当に眩しいのです。
 そして。
(P156)
 ここからの流れはマジ赤面しました。もうお前らはほんと、という感じです。

 
 さて。最後のセットは0-7。
 優劣は明確。
 でも、最強を打倒し、ライバルはもう片方の山の頂に立とうとしている。
 故に、そのままで終わる筈がなく――と信じたいところ。


 以上。次巻をまた待つ時間がほんとうに惜しいです。

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