待ち望んでいて、来て欲しくなかった最終巻。
当座の悩みも葛藤も既に出尽くし、燈子も、侑も、答え合わせのために始まりの生徒会室へと走っていったところからこの巻は始まります。
変わりたい気持ちも、変わって欲しくない気持ちも、相手を好きだという感情へと収まった先。それが互いに披露された後に、波乱なんて起こるはずもなく。
という訳で、まるまる一冊―――――ラブラブなのでした。
或いはそう、侑のターン。
知りたかった恋を知って、初恋が叶った少女の攻撃力たるや半端なかったです。ここまで一途にぐいぐい来るかというぐらいに可愛さの圧が凄い。
あの体育館で自分からキスをすることを封じて開かなかった厚い蓋の下にはこんなものが詰まっているとは。
そうした侑の姿をほぼ1巻かけて存分に見せてくれるのですから、堪りません。こういうのを見たかった――という妄想をそれ以上の質と量で見せてもらえたのは幸せの一言です。
以上。素晴らしいシリーズの素晴らしいカーテンフォールでした。1から読み直して、しばらく多幸感に浸ろうと思います。
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やがて君になる(8) (電撃コミックスNEXT)
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<既巻感想>
やがて君になる3 雑感
やがて君になる4 雑感
やがて君になる5 雑感
やがて君になる6 雑感
やがて君になる7 雑感