爆災雷鋼ライオウガー 雑感

 悪の組織に対してロボットに乗って戦う男性パイロットとそのパートナーの女性オペレーターとが主人公。
 彼らは今度は島に攻めてきた敵を倒すために戦うことになる。しかしパイロットが命を懸けて操縦する裏で、オペレーターは性的に堕ちていくのだった――


 というオリジナル18禁NTRRPG。
 ヒロインは恋愛関係にあるオペレーターで、クールな外見をした強気な美女。これまでの作品群でも同様に戦う凛々しい美女が無様に落ちていくというコンセプトを重ねてきたのですが、今回そこに一捻りしてきました。
 本作ではパイロットパートでロボットを開発しながら敵を倒して地域を制圧していく戦闘RPGをやり、オペレーターパートで島を巡りながら只管コマされて堕ちていく探索RPGをやると2部に分けられています。パイロットパートの戦闘だけ見れば素朴そのものですし、オペレーターパートだけを取り出せば嫌々ながら奉仕して身体が調教されていく段階エロとして提示の仕方は普通です。しかしそのオペレータパートにパイロットパートでの工夫が組み合わされることでエロとしては大きな相乗効果が生まれていたのです。


 パイロットパートでNTRに華を添えた点は3つあります。
 まず1つ目は島民に話しかけると、その男性キャラクタの"ヒロインとの性交渉の回数"と"ヒロインに対する一言コメント"を閲覧できるようになること。最初は高嶺の花であり自慰(!)だけ多い回数なのが、徐々に性交渉の回数が増えていき征服感の強いコメントになり、ついにはヒロインとパイロットも侮るようになっていきます。このNTRれて調教されていく過程を、開発する側からの『評価』として視認化されているのは、プレイヤにとって知らないうちに取られた感情を募らせるのに一役買っていました。

 2つ目はロボット操縦時にヒロインがきちんとオペレートしてくれること。コンフィグの画面を開くとマップのボスまでの道順を教えてくれます。
 
 この画面を見た時点でピンとくるでしょうが、開発されていくにつれてまともにオペレーターをできなく/しなくなります。調教が重なるにつれて興奮にふるえて何言っているのかわからなくなり、顔と体が汚されていきます。仕事中に仕事場で画面越しに彼氏と面と見ながらヤラれる遣る瀬無さと募る興奮を見事に表現していました。

 3つ目はフレーバーに近いですが、マップ上でドットキャラの絡みを見られること。パイロットが直接目で見る訳ではないのですが、壁一枚越しのカラオケ部屋や温泉施設の遠目に見える露天風呂の中でヒロインと島民とが絡んでいるのをプレイヤは見ることができます。これまたすぐ近くで知らないうちに取られているという興奮を煽ってくれるものでした。


 そういったコンセプトとシステムの達成に負けず劣らず、絵も素晴らしかったです。凛々しさと落ちていく際の卑屈な表情が描き出されていましたし、一枚絵のクオリティも高かったです。
 概要だけではなくエロ単体で見ても、取り立てて特異性のあるシチュではないのですが、世界の敵と戦うヒロインが全く戦闘とは別個で人として島で卑近に汚されるものとしてなかなかの質の出来。名前のある寝取りキャラが4人で、名無しのモブが3人ぐらいで、それぞれ段階を踏んでいくので、シーン数は価格以上には用意されていましたので量も十分でした。


 残念な部分は印象として落ちるのが早いので、ヒロインが軽すぎたかなと。展開の都合上しょうがないですが、落ちるきっかけからあっという間に身体を許していくのはちょっとおいおいというのはありました。
 あとマップデザインが雑なので、もう少し手を加えて欲しかったなーと思います。


 しかし瑕疵はあるものの前作から18禁RPGとしての面白さは格段に上がっていました。本作のシステムをより洗練させた続編でも、全く新しい新作でも、いずれにせよこれからの更なる発展を期待しています。

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