リナ -Il dolore della Salvezza- 感想

 唐突に好きな昔の同人抜きゲーについて語るよ企画。
 第1弾はリナ。サークルは銀の星亭で、発売は2006年12月31日(C71)でした。銀の星亭は銀の星亭 - RaSeNまとめWiki - livedoor Wiki(ウィキ) にあるようRaSeNに関わった方たちのサークルで、2007年10月に一旦活動終了しましたが、現在再開しています。


 それではまず内容について。
 ディアボロスという化け物に殺された女子学生・理那がディアボロスと戦う戦士〈キャバリエ〉に生き返らされます。生き返らせる条件は理那もまたキャバリエとなってディアボロスと戦うこと。その条件を飲み、戦うと決意した理那は助けたキャバリエにして理那の通う学校の新任教師である詠美と共にディアボロスと戦うこととなる。しかし最初に倒すべくディアボロスは友達以上恋人未満だった男子学生に寄生していた――
 という感じ。つまりはよくある戦闘美少女物です。勝てば何事も無くエンディング、負けると心が折れるまで凌辱されるスタンダードに沿っています。設定やシナリオには見るべきものは特になく、文章は読みにくかったです。“その”や“それ”といった指示語が頻発し、だらだらとした文章が多く退屈です(自分の文章は棚上げさせてください)。それに戦闘や思考経路をロジカルに書こうとしているのですが面白みがない代物と化しています。誤字脱字が多いのや、一文字下げのルールが徹底されていなかったのもマイナスポイント。


 では何が良いかと言えば、凌辱エロです。天使シリーズで発揮された肉体を破壊しない範囲で痛めつけるハードな凌辱がここでも味わえました。根は強気な女学生と女子教師が敗北して、スライムにより戦闘服が溶かされるのを基本中の基本に、下から触手が突っ込まれ口まで貫通しても苦痛が変換された快感に喘いだり、乳が出るように改造されて絶望しながら堕ちて行ったりします。強気だからこそそそられると言うものです。戦闘美少女物のエロを求めて、見事に答えてくれました。
 それに何より、とあるシチュエーションがどストライクに好みでした。お硬い性格と思われていた妙齢の美女が実は既に触手に堕ちていて、教壇上で触手に服の下で犯されて感じまくるのを学生から観察され揶揄されます。観られているからこそまた快感が増すというスパイラルも良いです。大事なのは観察する学生に女学生がいることです。同じ女の痴態を変態と蔑む台詞と、その同性からの無体な台詞に反発しながら感じてしまう体を悲しむやるせなさに興奮しました。この嗜好に合った至高のシーンが見られただけでもプレイして良かったと思います。


 絵も身体と衣装がエロかったです。けれども表情はいまいち動かず、快楽に溶けてもそのような表情にならないのは大きな欠点でした。ただ上記で上げた大好きなシーンや、負けても反発するシーンにおいて発露する敗れさる強気の表現という観点からすると、その欠点が逆に不思議と作品にマッチしていました。


 システムは最小限兼ね備えています。

 
 以上。基本的には戦闘美少女凌辱物の小品として受け取っていただければ良いのですが、個人的には嗜好を完璧に満たすエロシーンがあるために忘れられない1作になっています。

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 リナ -Il dolore della Salvezza-