えろげー!〜Hもゲームも開発三昧〜 感想

  • シナリオ

 エロゲ大好き以外に取り柄がない主人公は一念発起して、エロゲ会社に無理やり就職した。そこのスタッフは美女ばかりで喜んだものの、彼女たちが作るゲームは何処かピントがずれていてさっぱり売れずに倒産しかけていた。そこで主人公はエロゲプレイ歴から得た知識を元に、彼女たちがエロいエロゲを作るために手伝うことにした。主に身体を張って――


 という感じの内容。エロゲ会社に美女ばかりというあたりで既に判る通り、徹頭徹尾都合の良い妄想です。しかしエロゲとはエロイものであり、良いエロゲを作れば認められて売れるのだ――という前提で繰り広げられる妄想を張り続けられ、出てくる登場人物の誰もがエロゲを創作することに誇りを抱いてブレません。その為に、作中でエロゲを作ることを語るにあたって、甘っちょろくとも見栄えが悪くはない矜持がありました。例えば、とあるルートでのラストのライバル会社社長との会話。

友也「ええ、そうです! あの…オレも、春頃にでた、それいゆのゲーム…買いましたよ」
高柳「ほう。どうだった!」
友也「…抜けました、がっつりと」
高柳「次はもっと凄いぞ」
友也「こっちだって!」

 いやー、いい関係です。

  • エロ

 とまあ、シナリオについて語ってみたはいいものの、そこまで大事ではありません、大事なのはエロであり、本作において何ともエロ過ぎる代物を披露していただいたことに感謝の念を抑えきれません。プレイ最中の私の詳細な行為の供述についてはお目汚しになるので割愛させていただきますが、枯れ果てた!!とだけ。付け加えるならそのせいで疲労が溜まり、なかなか進めなかったとも。
 さて、何時ものように上品に行きましょう。

 ヒロインは4名で、強気でプライドが高い原画家・姫乃きさら、マイペースな巨乳のシナリオライタ・藤原桃花、無口で無表情なグラフィッカ・高坂伊織、ロリで気弱な社長兼その他・園野寧々。彼女たちはそれぞれエロゲを作る上で弱点があります。きさらは性知識に疎いためエロくない絵を描き、桃花はセックスを知らないために臨場感を出せず、伊織は汁(主に男性の)を見たことがないため汁や肉感を出せず、寧々は押しが弱い、というように。ひっくるめてしまえば、彼女たちは誰もが男性の性欲を知らないということで、主人公が肉体を使って解決していこうとします。基本中の基本ですね。
 ヒロイン個別に言及する前に一言言っておきますと、『ブレーカー飛ぶからクーラー付けられない→下着で作業しよう』という流れはそれだけでもう羨まし過ぎますがな。


 きさら。資料写真ということでパイズリから始まり――そこから始まるのかというのは置いといて――足コキ、口淫と進んでいきます。強気な性格をしている設定なので最初は攻めて来るのですが、性行為を重ねるにつれて、どんどんとMっ気が顕になっていきます。口淫で躊躇うあたりでおっ、いいじゃんと思ったのも束の間、手酷い初体験を済ませて以降ハードルがだだ下がります。口では何やかんやと反抗しながら抵抗できないというかしたくなくなり、嬉々と受け入れます。個人的なお気に入りは“おむつお漏らし”からの一連のH。構図といい、台詞といい、激しくGJでした。


 桃花。性行為を知るために性行為をしようということですね、はいはい判りますという展開です。性格はマイペースの裏に強い征服欲/Sっ気があり、それでいて意外と根本的におバカな娘です。彼女もまた性的に攻めてくるのですが、その行為で得た快感にはまるというか、主人公に乗せられやすいというか、彼女の思い通りにいきません。それにしても本当に乗せられやすい馬鹿さは愛らしい。例えば、こう。

桃花「わたしが勝ったじゃないですか。あなたはなすすべなもなく自滅しちゃってたじゃないですか」
友也「フッ…自滅とは、都合のいい解釈をしすぎですねぇ…あなたのおっぱいが利用されただけというのに」
桃花「え…わたしの胸が利用された…!? そんなはずはありません!」
友也「そりゃ認めなくないでしょうねえ、(以下略)

 以下、性的に酷いので略しますが、“おっぱいレンタルリ−ス”って名言だと思います。
 それから互いに思い通じ合ってからは性的な攻防は高じます。高じすぎるきらいがありますが、特にラバースーツは神過ぎでした。


 伊織。汁を見せよう(ry。無口で無表情な裏にはド変態がいた、という話。初歩の手でペンタブを先端から突っ込みつつ尻の穴を舐める所から始めます。後はもう怒涛のように伊織は変態の道を歩んでいきます。キーワードはカスとか、フリカケ(汁の)とか、ワキ童貞とか、ボディペイントとか。これ以上具体的にはとてもとても。感想で言葉を割いた分量は少ないですが、最も気に入ったヒロインです。


 寧々。一番の常識人であり、エロ導入でも最も真っ当な気がするのですが、気のせいかもしれません。ロリっぽさを全面に押し出すのですが、引かない具合には年齢が出ていて、その中途半端さが変にリアルっぽかったです。白眉のは“野外で露出排泄”。ゲーム中でも1,2を争うぐらいでした。

  • 絵・文章

 乳を筆頭とした身体は言うに及ばず、アヘ顔、汁、吐息etc全てが最高のパーツであり、組み合わさって最高にエロイCGとなっていました。実に判っているものばかりでした。特にアヘ顔。寧々さんまでも!というぐらいに様変わりした性行為中の顔として、そこがケ的な空間であることを見せつけました。

 
 文章は卑語・嬌声が氾濫しています。


 雰囲気はOHPにもある“もじコラCG”が掴んでいるかもしれません。

  • システム

 コンフィグは一般的なものは全て揃っていました。緊急回避、ウィンドウの任意の移動などあるとそこそこ便利なものも付いています。
 エロに関するコンフィグも充実していました。“イベントカットイン演出”“アクメ顔差分表示”“断面図カットイン演出”“排泄物差分表示”“フィニッシュシンクロ機能”“射精場所選択”が選べられます。しかし“アクメ顔差分表示”などをオフにしたいなあという心根では、いまいちこの作品をお薦めできないかもしれません。

  • まとめ

 教訓を一つだけ言うならこうなります。下品とは素晴らしい、と。そんな心洗われる傑作抜きゲでした。

  • Link

 OHP-CLOCKUP OfficialWebSite