超高速列車「ゆかり」に暗殺者たちが乗り込む。それぞれの目的のために殺し合う彼らを乗せて列車は京都を目指すが、そこでは最悪の犯罪組織のボス<白い死神>が待ち構えていた――
伊坂幸太郎の「マリアビートル」を原案としたクライムアクション。
運が最悪な奴、子供の復讐をしにくる奴、妻の復讐をしにくる奴、トーマスを引用しまくる奴など癖のある暗殺者がイカれたニホンの映像を背景にイカれた新幹線に集まって、意味なしジョークやブラックジョークといったしょうもない会話が飛び交いながら気持ち良く人が死んでいきます。それでいて伊坂節でドミノのようにガジェットが繋がっていき、観ていて退屈する瞬間がなく、エンタメ度合いが劇高でした。
なんちゃってニホンも大いに笑いどころ。食堂とかファーストクラスの概念とか訳のわからん新幹線でしたし、京都はどこの古都やらというぐらいに古いですし、突拍子もない歌謡曲は流れますし、そもそも富士山がそこにあるのかとか、時間があまりにもかかりすぎる超高速列車とか、突っ込み待ちが多過ぎ。
その上で米原は米原だったのがめちゃんこツボで嵌ってしまいました。
や、まあ、あの米原――なにもない霧に沈む町は、真田広之の演じる人物が乗り込む舞台装置として最高だと言われれば、ほんとそれ。後半で出て来る長老は画面を食い尽くす存在感でした。
🚅#ブレットトレインGIF💥
— 映画『ブレット・トレイン』公式アカウント (@BulletTrainJP) 2022年9月9日
🐯エルダー(CV:#井上和彦)
#真田広之
復讐に向かった息子キムラを案じて
自身も“ゆかり号”の乗り込む
📽『#ブレット・トレイン』
上映中の映画館はこちら▼https://t.co/75H3e46zXi https://t.co/7SMYLwvboV pic.twitter.com/SJmzVUC1pm
ブラピが食われても、真田広之は格好良いからしょうがない。
座席を切断する殺陣とか、ボスのロシアンルーレットとか、ロマンときめく仕草も多い。
ほんと言うことなしのB級度合いかと。
以上。人ががしがし死んでげはげは笑えると、映画館で楽しんで観るのに良い映画でした。
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