Fate/Zero 1(コミック版) 雑感

 とある男の話をしよう
 誰よりも理想に燃え
 それ故に絶望していた
 男の物語を

 コミカライズ/語り直し――再評価の結実。ここに繰り広げられたのは、絵で物語を視る快楽でした。
 理想に溺死していく男の無残に間違って書かれてしまった道程を改めて外から視ることで、たとえ心が折れようともかの躰は折れなかったことが判っていくとか。
 何も無い男の何もなさとか。
 かくある王/セイバーと常に求められる姫/アイリスフォールとのコンビは実に映えたとか。
 幾千の言葉で伝えられた在り方をより鮮明に伝える力がありました。
 そして恐らくは次巻から戦闘――バトルロイヤルが開幕します。迫力ある絵がどんな殺陣を描くのか今から楽しみです。
 原典を超えて、原点に辿り着く“応え”に出会えた喜びを胸に次巻を心待ちにすることにしましょう。


 以上。取り留めのない感想でした。
 まあ、何ですかね。要はアイリスフォールの男前に惚れろということですよ。

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