ただいま観終わったばかりで熱狂しています。端的言ってラスト5分ほどで傑作へと昇華しました。伏線の回収と、他の有象無象雑多の問答無用の気にしなさが神がかっていました。
感情を持っていた彼が心臓のないブリキ人形で、感情がないように見えた彼女が――。それは余りにも美しい対称で、尊い想いでした。
9話において音無が自分の身体を抱きしめて吐き出された、誰かは救えたはずという願い。その場で得たのは推測の肯定でした。
「きっとその誰かはずっとあなたにありがとうと言い続けるのね」
そして最終話。何もかもの答えを得て、叶い、成就し、悪魔のように計られて、9話と同様に自分を抱きしめる形となりました。ただし救った存在の消去によって。
以降の狂乱。その、無様で、みっともなくて、正しい、人間らしい足掻きを震えて受け取りました。
だからラストシーンの意味する所。彼の手が肩に届いたのか、或いはそのもっと前の段階の疑問の答えをこれから延々と考え続けることになるのかもしれません。
兎にも角にも観続けて良かった――素直にそう噛みしめることとします。
全体像の感想は冷静になった時にいずれまた。
しかしTKとは何だったのか。
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