Like a Batler 感想

 しつじのごとく!
 衒いなく言えばプレイしている最中は楽しかったのです。が、この感想は賢者タイムに考え直して荒ばかり見えてしまったものとなってしまいました。それを留保した上でお読みください。

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 セレブな学園で執事として学ぶことになるというテンプレ作品。


 基本的には庶民の力で閉塞した学園を変えていくという流れになっていて、ぶつぎりな共通イベントが連続し、その後個別ルートに入ります。共通イベントは小さなイベントを積み重ねることで思い出になるという感じなのでしょうが、投げっ放しや質の低いものが多く、作りが荒かったように思います。


 個別シナリオの感想は適当に別記しました。大まかにまとめるとキャラはいいけど、シナリオはまあまあかなという程度。これは声を大して言いますが、設定からぶれない描写と絵と声とによってある程度以上魅力的なヒロインを揃える手段は流石です。その魅力によって掛け合いは楽しめましたし、コンプさせるほどの推進力となりました。


 ただイベントを重ねるうちに主人公は頓にヒロインから惚れられて、まあそれは主人公の責務ではありますが、今までのAXLと比べて、惚れられるに足るとされる作品内の評価にたいしてプレイしていて得る主人公の魅力は納得出来ないレベルに留まっていました。勿論、そういうこともあるよねで済む問題ではあるのでいちゃもんに近い貶しとお取りください。
 

 絵は美麗。加えて今回もSD絵がとんでもなく可愛らしく、天下一品でした。
 音楽は特になし。声は誰が誰か判りませんが、毎回同じのようです。


 以上。なんだかんだと言い出すと褒める言葉を挟み難かったですが、強く推せるポイントはないものの、萌えエロゲに望みうるクオリティは保っていました。会社買いに応えてくれるだけで充分でそれ以上を望むのは贅沢なのでしょう。
 次回作は順番から行くと田舎を舞台にした北側さんシナリオになるのでしょうか。ともかく新作が出るたびに期待している会社には違いありません。


 以下はヒロイン毎の感想となります。書いた順番がキャラクタの好みの順となっています。


 更紗。お嬢様ツンデレ。特筆すべきことはなし。


 セーラ。快活で性格が良いお嬢様。同上。


 瑞穂。ツンデレ系毒舌メイドなのですが意外にアホで、シナリオもアホさが存分に活かされいたと言えなくありません。導入のアホさ加減は類を見ないレベルに達していました。その後の流れも斜め上へと飛んでいきます。最終的には本作中最も身分の差が壁となるシナリオに落ち着くのではありますが。1番安定していたキャラクタ、シナリオかもしれません。


 霧子。優しく包容力があり、同時に厳しさを持つキャラは良いのですが、シナリオはどうにも残念でした。最後のイベントが存在した意味がわかりません。あんなのをいれるなら2回目のHシーンを入れて欲しいですね。


 奏。素直で純朴、一途に慕ってくる可愛い幼馴染に仕上がっていました。最初に持ってくると奏での反応が後々辛いので最後に持ってくると良いかもしれません。シナリオは健速メソッド。normal endはもう一工夫あるとかなり感動的になったかもしれませんが、現状では今一つ先走り過ぎで惜しかったですね。


 結論としてはAXLツンデレに飽きてきたという不毛なものに……

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 OHP-AXL