コードギアス 亡国のアキト 第1章「翼竜は舞い降りた」 雑感

  • ストーリー

 全4章中の第1章なのですが、ストーリーは序盤もいいところで終わります。メインヒロインのレイラがwZERO部隊の隊長となり、メンバーを集めてさあどう運用するか――で締め。おい、続きは!と悶えること間違いなしなので、良い始まり方なのだと思います、ええ。なのでストーリーに関しては突っ込みなしで。
 少なくとも、間違いなくコードギアス的ではありました。

  • 映像

 むちゃくちゃ力が入っています。劇場版レベルで一定しており、抜かりのある場面はほぼないと言っていいでしょう。ヒロイン格の女性は皆きちんと動的な美麗さで表現され、背景はきちんと描き込まれ、ナイトメアフレームは動きまくります。
 そう、ナイトメアフレームの映像こそがとんでもなかったです。コードギアスにおいて派手に決める所の一つであるナイトメアフレーム戦は破格の出来でした。ナイトメアフレームには飛び跳ねる躍動感があり、金属の重量感があり、それだけでも脳汁が出る勢いでした。加えて、ナイトメアフレームならではの挙動――ワイヤーやロッドのような武器の使用の仕方、滑るような走行などが"戦闘"として無理なくというか極めて自然なものとして織り込まれていました。どうしてそこでそうするのかという違和感が産まれる余地が無いというのは凄いとしか言いようがありません。ハイスピードかつハイクオリティな殺陣は今までのロボ物の中でも指折りかと。
 特に冒頭の戦闘はおっそろしい代物でした。ナイトメアフレームが四つ足歩行で木々や機体を蹴り移動する妙技と、ロッドの自在な挙動による空間殺法をひたすらに感服しつつ観るしか有りませんでした。
 この戦闘の映像だけでも劇場の大きな画面で見るべきと断言してしまいましょう。

 落ち着いた青年のように見えるが、随所でぎらつく野心を露呈するアキト。
 有能で強気で、でも気弱なところがある正統派ヒロインのレイラ。
 コードギアスの世界でどんなガール・ミーツ・ボーイになっていくのか楽しみです。

  • 音楽

 坂本真綾の『モアザンワーズ』は神でした。歌詞もコードギアス的にマッチしていますし、素晴らしい。

  • まとめ

 以上。第2章は2012年春予定だとか。1章ではあんまりクローズアップされなかった"ギアス"が大きく関わってきそうですし、予告編では色々見知った顔も出てきましたし、今から楽しみです。

  • Link

 コードギアス亡国のアキト 公式サイト
 

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