青の獣愛 感想

 この作品はまきいづみがメインヒロインに声を当てている陵辱物ということで気になっていたのですが、最近ワゴンで見つけたので買ってみました。

 で、まきいづみの声で陵辱物かーとわくわくしながらプレイ開始したのですが、吹っ飛びました。何が吹っ飛んだかと言えば、聞いている耳と、期待した頭が。
 激烈に、合ってませんでした。
 雰囲気やら演技やら何が何やら、声が聞こえてくると全てが不協和音を響かせました。変な言い方ですが、真剣味が足りないというか何と言うか、相性が悪かったとしか言いようがありません。
 や、初めて声を聞き分けた声優さんですし、鼻にかかった甘えた声は好きなんですがねー。まきいづみの声で陵辱をやりたいと思っていた私が浅はかでした。というかサンプルボイスは聞かない習慣を初めて呪ったかもしれません。無残。
 なので基本的には聞き流してプレイしていました。……こう決意した時点で買った目的の殆どが消滅していましたが。


 ひょっとしたら万が一に好みなのかもしれません。念のためサンプルボイスをどぞー。

  • エロ

 さてシナリオはどうこういう作品ではないので、エロに行きますと、これがまあシチュエーションだけは好みなものばかりでした。
 ヒロインは品のある令嬢なのですが、まずヒロインをさらってきてひん剥き、下着とパンスト姿で眠る姿を鑑賞する冒頭はバカっぽくて良かったです。しかし何故泣くのか。
 後はヤってしまって、脅迫して、言いなりにさせるのですが、公衆前で行わせるプレイが良かった。全く似合わない扇情的な格好をさせて大学に越せたり、飲み屋で苛んだりと、どうしようもない状況に追い込んで思考を麻痺させるエロが実にキました。


 そして最も興奮したのは不美人の女性二人に苛められるシーンが割合的に豊富だったことです。いちゃもんつけて奴隷にしようとしたり、飲み屋でキスして胸を揉んだりと要所要所で活躍します。
 そうしたチンピラの女性たちに令嬢が責められて否応なく性的な刺激を与えられるのは大変好みなので、結構なお点前でした。他に具体例を上げると団鬼六作品で、不美人で身体も貧弱で心も曲がった女性らが清楚でお硬い美女を絶頂に追いやるシーンがかなりの確率で出てくるので愛読していましたね。
 しかし、だからこそ、非常に残念でもありました。
 不美人と地の文で書き、更に不美人に責められる美女を見て興奮したと地の文で書き連ねるなら、きちんと絵で表現して欲しかった。画面にそこまでの不美人を出すのは難しいのかもしれませんが、そこは攻めて欲しかったです。絵で表現せずに、地の文と乖離するのはシチュの内包する性的な興奮の質からすると余りにも惜しい。――そんなものに興奮する輩は少ないと言われるなら、しかりと頷くのも吝かではありませんが。


 後は特にありません。部屋で行う普通の陵辱は通り一遍でした。
 絵はやや微妙です。


 以上。シチュエーションだけは好みでした。今後はまきいづみは陵辱には合わないと肝に銘じておきます。
 それにしても不細工に責められる美人をエロゲで見たいというこの欲望は何時か叶って欲しい所です。

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 OHP-Guilty