コンプエース 2010年 5月号 感想

 目玉は“都築真紀×武内崇、なのは&Fate”。
 武内氏が表紙を書き下ろし、都築真紀原作のFateコラボ漫画が2作あり、お二方の長い対談あり、なのは&Fateリバーシブルポスターありetc、かなり気合が入った企画になっています。これを目当てに購入したのかなり満足しました。
 まず表紙に一目ときめきました。武内絵によるなのは&Fateの凛々しさが素晴らしい。絵だけで物語の妄想が膨らみます。なお表紙は文字でごちゃごちゃしてますが、リバーシブルポスターで絵だけのVerが見られますので問題ありません。購入した時に表紙絵のポストカードを貰ったので、図書カードを買うほどではないかなーとは思いました。
 

 都築真紀原作のFateコラボ漫画2作。1作目は藤真拓哉氏による全編カラー物。なのはとFate世界にサーヴァントとしてもしも召喚されたらというifを書いています。丈も短いですし、ぼちぼち。
 2作目はプラズマイリヤを書いているひろやまひろし氏とのコラボ。イリヤと美遊とが別次元に飛ばされ、同じように別次元に飛ばされたなのはに出会うという内容。魔法少女のコンビの邂逅ということですが、時系列は無印でなのはとフェイトがまだ仲良くなっていない時であり、イリヤと美遊との関係となのはとフェイトとのそれを対比して上手く書かれていました。まだ孤高なフェイトが黙ってとある物を指し示したり、きょとんとしたり、一度目を閉じて共闘を受け入れたりと非常に良い感じでした。クールなフェイトも良いものです。バトルは派手ですし、締めの

 なんかデタラメな体験だったなぁ…
 でも出会えてよかった
 住んでいる世界(ところ)は違うけど――

 というイリヤの胸中の思いやと続けられる決め台詞は、魔法少女物であり、なのはに通じていて、なおかつFate的であり、最良のコラボとなっていました。


 対談ではなのはとFate月姫に絡めてそれぞれの経歴を語り、今後と、若い人への提言が語られています。武内氏によるType-moon設立までの歴史語りは既知過ぎる内容だったのですが、都築氏の経歴は興味深く読みました。取り敢えずはチャットで仲が良かったと言う“稀代の貧乳好きで、妹キャラ大好き”な作家さんGJ。


 他の連載漫画に付いては割愛。


 以上。クオリティの高い企画でした。

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