「聖なるかな」外伝でジャンル名は“シンクロ型アドベンチャーSTG”。
最初はシンクロの意味が判らりませんでした。しかしプレイしてみると納得です。ヒロインたちは単体では空を飛べないのですが、主人公のクリフォードと魂を合わせることで空を飛んで戦えるようになります。だからシンクロということですね。こうした一見わかりにくいジャンル名にする意味が今ひとつ掴めなかったのですが、語感でしょう、きっと。
ともかく世界を救うために白、青、赤、緑、黒の５種の属性のヒロインたちと協力して敵を倒して行きます。
ゲームシステムは基本的な横STGです。攻撃方法は遠距離攻撃のNormal Attack、近距離攻撃のMaterial Attack、溜め攻撃のForce Attack、ボムのExtra Abilityがあります。倒した敵の残すマナを集めることでNormal Attackの威力が上がったり、Material Attackで敵の攻撃の大体を消せたりするので、色々とパターンを作れそうです。
ヒロインごとに攻撃方法はそれぞれ特色があり、使い分けが必要です。Normal Attackはワンウェイ、ツーウェイ、スリーウェイなど、Material Attackは攻撃範囲や威力が異なります。また敵にも属性があり、攻撃の通りやすさが違うため対属性も考えなくてはなりません。
あと獲得したマナを用いてヒロインの強化とアイテムの作成が出来ます。強化は文字通り。アイテムは使用することで回復や無敵時間の延長といった様々な効果を発揮します。
敵の配置と攻撃、障害物などは結構練られていて、キャラ物にしては難易度はやや高めかもしれません。今まで述べてきた特性や強化などを考慮に入れて準備を整え、きっちり本腰を入れていきましょう。なお敵は前面からだけではなく背後からも出現するのですが、画面内に現れた時点で当たり判定があり、なおかつ敵に触れたらほぼ一撃で死にますので注意する必要があります。しかも警告がありません。――覚えゲーですね、わかります。
ストーリーの大まかな流れは酒場でクエストを受けて、そのクエストをこなして行きます。クエストには稼ぎやオマケ的でクリアしてもその章では何度でも出現するActive Questと次のストーリーに行く為に必須のPassive Questがあります。Active Questは難度の高い条件をクリアすることで特典がつきますので、繰り返しプレイもそこまで苦になりません。
体験版の範囲は２章までなのですが、かなりボリュームがありました。５人ヒロインそれぞれを使ってみたりと工夫の余地も多いです。本編が何章まであるか判りませんが、この質と量を最後まで続ければSTGとして長く遊べです。
エロは……雰囲気的にクエスト失敗したら凌辱はないんじゃないですかね。残念ながら。
以上。体験版をプレイすることで意外と楽しみな作品になりました。
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