不思議のひと触れに関する呟き

pub99不思議のひと触れ購入link
pub99次はランブリエールの辞書か不思議のひと触れか……………新しい太陽の書か(泣link
pub99不思議のひと触れ所有の「高額保険」読んだ。しょうもない軽いミステリだけど、一瞬狂気物と勘違いしてしまったlink
pub99不思議のひと触れの「もうひとりのシーリア」読んだ。偏執的に観測願望を持つ男があまりにも特徴がない女に出会い――という内容。人間による中途半端な神視点と面妖な心情描写は受け入れにくい。けど訳のわからない事象が視点通りに平板に解体される一連の流れは類をみないのは確かlink
pub99「影よ、影よ、影の国」読んだ。継母によりる反復される暗闇でのお仕置きの果てに訪れる結末は――という少年物。心情描写といい、展開といい技術が凄かったlink
pub99不思議のひと触れの「裏庭の神様」読んだ。有能だけど堅い妻につい嘘をついてしまう主人公が庭を掘っているうちに神様を掘り出して起こるスプラスティックコメディ。普通に面白いライトなファンタジーで、逆に何事かと思った。link
pub99「不思議なひと触れ」読んだ。素晴らしい。傑作。月夜のボーイミーツガール――静かで美しい、そして下世話な読感を味わった。link
pub99良い物を読んだlink
pub99「ぶわん・ばっ!」読んだ。ある一流バンドのドラマーがサクセスストーリーに乗るまでの物語。バンド小説で、メンバーが集合や成功を求めるいらいら、大物が見に来るイベントなどがテンポよく書かれていた。にやっとくるオチといい悪くなかった。タイトルを筆頭とする擬音も見所かもしれないlink
pub99「タンディの物語」読んだ。上手い育児物の家族小説に訳のわからないレシピ(並べんだ単語は実に魅力的)が挟み込まれて、いつの間にかアドバンスドSFに変容していた。面白いと言うしかないlink
pub99スタージョンは2冊目だけど、海を失った男のセレクションよりこちらの方が絶対読みやすいlink
pub99「閉所愛好症」読んだ。弟に色々と奪われ続けた内向的な青年の世界はある日一変する、という曰く言い難い短編小説。願望充足上等という感じで、仕草と性格に魅力一杯なヒロインが突然現れて超展開に吹っ飛ばされる。その心地良さといったらもう。link
pub99オタクにしか楽しめない良作。またはマトリックスの幸せな先行作でもあるかもしれない。link
pub99オーガストもこういう都合の良い超展開なら好きになったのに(暴言link
pub99やまあ、今現在に単純な願望充足をやれるかという話になって、山本弘作品、特に「シュレディンガーのチョコパフェ」を越えなければならないかもしれない。つまりは心地良く騙される屁理屈が欲しい、とそういう願いで。link
pub99不思議のひと触れの「雷と薔薇」読んだ。核攻撃を受けた後のアメリカの軍事基地を舞台に核の冬を書く短編。慰問ショーをきっかけにある兵士が真実に気付くのだけど、それにより視野の急転換が起こり、その心細さ/やるせなさがひしひしと伝わって来た。世界と舞台が上手く使われているlink
pub99そうした一兵士/母国を守る職務/一人の人間の認知と決断が素晴らしかった。ヒロイックではない、当たり前の、しかし色々な物に縛り付けられて選び難い筈の答え。正しい母国高揚と、途中爆発する黄金時代の人類賛歌とも結び付く見事な展開だったlink
pub99群青の空を越えてやオルタ好きにお勧めかもしれないlink
pub99最後の「孤独の円盤」も読んだ。SFでよく語られる人類のテーマの一つと、渇望の果てのボーイミーツガールが交差する、問答無用に傑作だった。すれ違い/共感/理解不能の異星交流を比喩に孤独を叫びきるのはSFにしか書けないんじゃないだろうかlink
pub99そんな訳で「不思議のひと触れ」は傑作短編集だった。SFマインドで、ボーイミーツガールが多くて取っ付きやすいし、イチ押しlink