宇宙刑事ソルディバン

  • 感想

 戦闘美少女凌辱物の傑作でした。
 シナリオは特撮・変身物のお約束を踏まえつつ、地の文で会話文・思考に突っ込みを入れるという融通無碍の文章によってテンポよく進んでいきます。アホっぽい展開・設定をあえて真面目に流すのや、マリーと姫乃の脳内会話には笑えました。というか後輩で主人公を慕っているという姫乃の性格付けが非常に良く出来ていて、そのままでも良し、変わっても良しの万能キャラでした。それにしてもこの彼女のりのりである、という言葉が何度よぎったことか。


 エロシーンにおいては、しゅわわわーんという擬音語(?)を多用するお馴染のMAIKA節の下、強気の女性が堕ちて喚く様が思う存分堪能出来ます。MAIKA作品ではどんなに精神的に強そうなヒロインであっても容易に堕ちるのが欠点だったのですが、今回は落とすまでの下準備が丁寧だったので受け入れられると思います。
 シチュエーションがこれまた素晴らしく、ヒロインの特性と絶妙にマッチしていました。ヒロイン格には感情に訴えかけつつ思考を直接的に操作し自発的と思わせるという洗脳を施し、氷のランナーと呼ばれるほど冷たい美少女や2面性があるやや年嵩の女性にはショタ系美少年で壊し、他のモブキャラに対しても同様でツボをつく設定で落としていきます。
 そういった1週目の大体のシーンはプレイヤ側からすると行為を二重に視点を介して覗き見る格好になるのですが、その間にかかる2つのバイアスにも興奮を増加させる効果がありました。BEEでは本人が出張るので2度美味しいかもしれません。
 またこういった作品ではお約束のハーレムルートではどのキャラも実に楽しそうで、微笑ましく和みました。


 絵は悪くない程度ですが、作品の世界観とは合っていました。塗りがちょい下手ですが、気にかけるほどでもないでしょう。
 システムは快適。ただ売りの1つであるBAD END ESCALATIONはそんなに大層なものでもありませんでした。調教SLGだと落とした後も延々と出来るならありがたみがあるのですが、これでは単にEND分岐を面倒にしただけです。ここらへんは次回作で進化して欲しい所です。


 以上。少しでも引っかかる要素があるなら買いかと。

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OHP-MAIKA