Forbidden fruit 感想

 アイマスの雪歩×千早本なのですが、単純に2人が絡むだけではありませんでした。
 雪歩は貴音とカップルで、千早は春香とカップルになっています。そして互いにパートナーに言えない鬱屈があり、それを相談していく内に結ばれていく――という流れ。筋自体に突飛なところは無く、浮気物としては陳腐と言ってもいいかもしれません。
 しかし、よくぞこの2人を浮気カップルにしてくれたわ!というぐらいにシチュエーションが気に入りました。百合浮気がここまで自分の趣向に合うとは考えもせず、新たなフィールドを開拓されてしまったかもしれません。それに気弱だが芯の強い雪歩が押しに押し、外壁が堅くて薄い千早が流されに流されるというあたり、キャラ的に納得の行くものになっていました。とりわけ結ばれるシーンは極上でした。

「お願いだから」
「どいてちょうだい・・・・・・」
「萩原、さん・・・・・・」

 この台詞だけでご飯三杯は行けますね。
 加えて、ただでさえシチュエーションに悶えている上に、綺麗な絵で健全な範囲内で大層エロく描かれているため、もって回って言えば、非常にいきり立ちました。構図は果物を使ってみたりと類型過ぎではあるのですが、この2人が浮気で身体的な接触をしている描写として評価すれば一級品でした。

 
 以上。堪能しました。
 次作るとすれば、明るめのゆきまこ本らしいので、それも楽しみにしています。

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 極彩色 −GOKUSAICOLOR−
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