冷たい方程式 旧版 感想まとめ

冷たい方程式所収「接触汚染」読了。-1。かつて溶解病が猛威を振るい一系統の家系だけが生き残った惑星に調査隊が降り立った。検疫中に、溶解病感染者が現れるがーー。ジャンルは何だろうホラーコメディ? 真面目に書いたのかふざけたのか良く分からないネタだった。link
怒ればいいのか、脱力すればいいのか判断にこまった。link
冷たい方程式所収「大いなる祖先」読了。0。進歩した段階ごとにクラス分けされた人類たちが発祥の謎へ迫るーー。ネアンデルタール人段階の天才とか、上の段階では視認できる波長が多いとか、そういう進化系統の見える人類の描写がまず面白い。link
そして散々に人類内での段階ごとの差異と差別化に筆を費やして、ドカンと頭を鈍器で殴って高笑いするような真実を突きつけてくる。設定と物語は過分に戯画的だけど、斜に構えた姿勢は評価したいlink
冷たい方程式所収「過去へ来た男」読了。0。ポール・アンダースン作。10世紀末のアイスランドに未来から男がタイムスリップしてきたーー。未来人が着の身着のままでその時代を生き抜くといえば聞こえは良いけど、安易な未来技術の持ち込みに対するアンチテーゼになってる。link
未来の技術を知っていて、技術者だから王になれるって?、はっはっはワロス、みたいな。ありと言えばあり。
冷たい方程式所収「祈り」読了。+1。ベスター作。ビュキャナン姓のある人間を探す運命に魅入られた男がいたーー。これは良素晴らしい。ビュキャナン姓を探すための住所のサンプリングから始まるマンチェイス、そして男の職業故に触れた人類の変質。link
何故その物語に関わり、どうやってその物語の中で躍動するのか、最低限かつ十分に説明した上で、呆気なく放り出されるこれぞザ・ベスターといわんばかりの格好いい短編だった。link
作品が格好いい三大SF作家はベスター、スミス(当然コードウェイナー)、エリスンlink
冷たい方程式所収「操作規則」読了。-1。シェクリィ作。ロケット打ち上げの燃料温存のために念動力者を使ったが、念動力者は扱い方に注意が必要だったーー。取り立てて思うことはなく、ドタバタギャグを真面目にやったとしてそれなりなのではlink
冷たい方程式(+2)と信念(-1)は既読link
冷たい方程式旧版読了。全体のレベルは新装版とあまり差はないけど、入門編と考えると新装版の方がバランスがちょっといいかなあ。いずれにせよ超能力or進化系が多いのが特徴。link
所有では冷たい方程式と祈りが好き。というか、ベスターが好きと言い換えてもOklink

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