痴漢エロゲ雑感

  • 始めに

 何となく書いてみました。何時もの他の記事のように話半分でどぞー。
 なお言うまでもありませんが現実の痴漢は犯罪です。

  • 構成要素

 まず痴漢物と一括りにする際に、痴漢物を成り立たせる要素を大雑把に3つにわけてみました。

 1.情報収集
 2.実践
 3.処遇

 “情報収集”は簡単に言えば痴漢行為の準備、“実践”は痴漢行為そのもの、処遇とは落とした後にどうするのかということです。それでは要素ごとに触れていきます。

  • 情報収集

 字義通り痴漢行為の対象であるヒロインの情報を収集する行為なのですが、低価格のADVタイプでは省かれるかさらっと流されることが多い要素です。しかし逆にフルプライスの痴漢物ではここにまず第一のゲーム要素を持ってきます。
 このゲーム要素の最も重きを置かれる調査項目は“ヒロインが何時何処で乗り降りするのか”という点でしょう。複数ヒロインの乗降車のタイムテーブル生成とも言えますが、普通は全く被らない最適化されたパターンに辿りつくことが一つの目的となります。このパターンが美しいほど高く評価出来る――かもしれません。
 このタイムテーブル生成を最もやり易くかつ判り易くしたのがインターハートの『悪戯』シリーズでしょう。乗降車の情報はタイムテーブルとしてゲーム内で視覚化されて管理され、なおかつ周回プレイで蓄積されるので最適化を見つけやすくなっています。なお付け加えれば、ここの会社の作品は痴漢物に限らずヒロインを襲うにあたってタイムテーブルを生成させるのが基本となっています。


 他に調査する重要な要素として“ヒロイン自体の情報”、痴漢行為に強く対抗しないようにさせる弱みがあります。ここでプレイヤもヒロインの設定を知っていくのですが、地味な行為ですし、協力者がいたりとわりと簡単に流されます。

  • 実践

 痴漢行為であり、低価格物ではここだけが取り出されます。
 さて、痴漢行為にゲーム性を持たせる場合の種類は快感ゲージの有無で2分できるでしょう。


 快感ゲージが有る場合は快感ゲージを溜めていき溜まりきったらヒロインが絶頂するという流れになります。この場合は快感ゲージの貯め方に工夫が凝らされる訳ですが、『最終痴漢電車』のように止めておけばいいのにリズムゲーにも出来ますが、大多数はコマンド選択となります。コマンド選択の種類として、行為を決める一般的なものから言葉攻めに特化した『満淫電車2』のようなものまであります。他の方法としては『痴漢者トーマス』や3D物のようにより視覚的にアクション性の高くなったものがあります。
 このゲージを上げる行為は慣れてしまえば惰性になりがちなので、上がっていく毎に服を脱がしてみたり、表情を変えてみたりと工夫が凝らされることもあります。が、往々にしてお目当てにも関わらず結局は面倒になるのがほとんどで、これといった決定版は生まれていないのが現状でしょう。


 ゲージがない場合も『凌辱痴漢地獄』のようにある程度コマンド選択してこなしたら絶頂するという快感ゲージ物と同じ流れをたどるのがほとんどです。強いて上げれば『悪戯』シリーズのように特殊行為の専門家を集めさせて対応するヒロインの場合に連れていくパターンがあります。

  • 処遇

 絶頂に絶頂を重ねてヒロインをどうするのかという話。オチの付け方とも言えます。
 場所で区分すれば、列車内に終始するのかしないのかが分かれ目でしょう。列車内で終える場合は痴漢行為に慣れてしまったというのが大概です。列車外に出る場合はヒロインの設定固有の場所で陵辱行為をするようになります。後者の方がシーンのバリエーションは増えますが、痴漢物である純粋性は減ることになってします(そんな純粋性がいるかは知りませんが)。
 この点で秀逸な処理をしたのがする側とされる側が集う“最終痴漢電車”を設定した『最終痴漢電車』シリーズだと考えています。

  • まとめ

 まとめるとこんな感じになります。

1.情報収集
 1-1.タイムテーブル生成:『悪戯』シリーズなど
 1-2.ヒロイン自体の情報
2.実践
 2-1.快感ゲージあり
  2-1-A.コマンド選択
      行為特化:下記以外
      言語特化:『満淫電車2』
  2-2-B.視覚的にアクション性の高い物
   2-2-a.3D:『レイプレイ』など
   2-2-b.2D:『痴漢者トーマス』など
   2-2-c.リズムゲー:『最終痴漢電車』
 2-2.快感ゲージなし:『陵辱痴漢地獄』など
3.処遇
 3-1.列車内
 3-2.列車外

 何か思いついたら付け加えていくことにします。

  • 個人的に求めるもの

 落としたヒロインが他のヒロインが痴漢されるのを助けるというシチュエーションが結構好きです。例えば『満淫電車2』が上げられますが、他になかなかないので、見たいものですね。

  • 終わりに

 以上、簡単に痴漢物に関して語ってみましたが、やっぱり好きだなあと改めて実感しました。エロゲからインタラクティブ性が減っていく昨今、パターンが出尽くしたように見える状況も加えて、ネタに走る以外に個性的な痴漢物は出しにくいかもしれません。しかしこれからブレイクスルーが起きる可能性は否定できません。末永く期待しています。

  • 参考リンク

 インターハート
 アトリエかぐや 入り口
 CROWD Official Website
 BISHOP WEB SITE


 

満淫電車2
満淫電車2
posted with amazlet at 10.12.19
BISHOP (2009-02-27)