ifの提示について

pub99戦いの最中/終わりに幸せな夢を見ていたというネタはキライじゃないけど、安直過ぎるのはそろそろ時代遅れになって欲しい。link
pub99歌月十夜の処理が一番良かった気がするのだけれども、それは残念なので気のせいにしたいlink
pub99ああでも逆に、戦いの終わりに戦いの夢を見ていた最果てのイマがあるかlink


 今までの物語の流れのアンチテーゼとして幸せなifが提示されることがよくあります。
 最も有名なものでは学園EVAだったり、戦闘物では負けそうになった時や敵の催眠によって数多くあり、丸々1巻使った例ではハルヒシリーズの「涼宮ハルヒの消失」やA君(17)の戦争シリーズの「4.かがやけるまぼろし」などなど。齟齬に気付いて突破するのがお約束です。
 そうした幸せなifを捨て去り、ジンテーゼとしての“今“を選択する――という流れはむっちゃ熱いですし、かけがえのない“今”の強度を増幅させます。
 しかし盛り上げるのに効果的な方法だからこそ、安直なのは増えて欲しくないなあと。そういう手法は私も大好きなんですがね。
 じゃあどうしろと言われても困りますが、そうした提示の仕方が結構巧みだったのは“奈須きのこ”ではないかと考えた次第です。月姫ではまだまだなのですが、歌月十夜での繰り返し、Fateでの神父による可能性の提示と可能性の段階での拒否、hollow ataraxiaでの憑依、と物語への取込み方が通り一遍ではない気がしました。気のせいかもしれませんが。


 以上。特にオチはありません。

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