長門有希ちゃんの消失 第9話 感想

 消失ハルヒが小泉を引っ張って改変有希とキョンとがいる文芸部室に遊びに来て、そのまま北高文芸部に加入する、という内容。


 そこではあったはずの幸せが結実していました。いらいらしていていない前向きでポジティブなハルヒ、引っ込み思案でおっとり可愛い有希、転校生の古泉、巻き込まれたキョン、そして有希を一般的な範囲で大切に思っている朝倉が加わった、北高文芸部。消失で選択されなかった世界の、より優しい世界となっています。
 全くもって普通に青春しているだけなのですが、それが良い。学園ifとか禁じ手という意見も判ります。けれども、ハルヒでは『消失』という赤裸々にoriginかifかの選択を迫ってきた作品があり、今までの流れの継続を選択した強度を強めるためとは判りますが、提示された世界もまた選択されなかったこともより通常のifよりも魅力的で、より強く焦がれるようになるわけで。
 このようにレベル高くやってくれればなんの文句も有りません。


 映像的にも映画版消失のリスペクトになって良て、消失ハルヒが体操服になったり、ポニテになったりと、眼福でした。ああ、あとポニテ有希が見られるのはこの漫画だけかと。
 

 以上。今話にいたって文芸部にハルヒの登場人物が集結しました。これからどのような大騒ぎが繰り広げられるのか、非常に楽しみです。

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