タイムアウトに関するつぶやきまとめ

 短編ごとの感想です。ネタバレはない、と思います。


pub99イーリィのタイムアウト購入。ヨットクラブの改題で文庫化待っていたので嬉しいlink
pub99タイムアウト』を「ヨットクラブ」まで読んだ。「理想の学校」は内向きに指差す銅像を目にしてから始まり、文字通りある種理想的な学校を書いている。誰にとって理想であり、そしてネタが明らかになりつつ中どう反応するかが問題となっている。ああ何て甘美で地獄なモラトリウム、という感じlink
pub99「貝殻を集める女」は支配しなれている美少女と年増の美女とに迫られる気弱な青年を書いている。貝を貝殻にする行為が嫌ーなメタファになっている。/旧題になっていた「ヨットクラブ」は……激しく言い過ぎだけれども老人性中二病の傑作link
pub99タイムアウト』の表題作「タイムアウト」読了。素晴らしい!link
pub99核ミサイルで消失したイギリスを完全に復興させるプロジェクトというだけでもぞくぞくするのに、そこで起こる歴史の創造へ皮肉に感動した。「1984」の進化系とも言えるかもしれないlink
pub99慈悲の天使、面接、カウントダウンはどれも一癖ある短編でぼちぼち面白い。特にカウントダウンの完璧な艦長の完璧さは笑えたlink
pub99タイムアウト』所有の「隣人」読了。田舎に奇妙な一家が引っ越して来て、押し付けがましい善意と詮索の固まりである住人達が関わって行くというありがちな話。link
pub99でも視点が慎みのある住人であり事態からやや距離があり、また最接近した時でさえ奇妙さが増すだけで全く理由が判らないのが、全てのいびつさを際立たせていたlink
pub99タイムアウトの「G.O'D.の栄光」「大佐の災難」読んだー。「G.O'D.の栄光」は昔から自分は神だと確信している中年男が思いついたとあるアイディアを描いている。小心者で言い出せない割りに神としての架空インタビューまで妄想する爆笑の導入からオチまで完璧。link
pub99「大佐の災難」は……災難はどちらにとってかという話。過去話が恐ろしい方向に転がっていく。会話文大目なのも効いているlink
pub99タイムアウト』読了。「夜の音色」「オルガン弾き」は奇妙な音楽小説、「ペルー」は陽気でイカレタ文明開化小説、「日曜の礼拝がすんでから」は奇妙な子供物に強烈なラストの一ひねりを加えたダークな小説だった。特に「日曜」は強烈に黒かったlink
pub99本書のマイベストは「タイムアウト」。少し落ちて「ヨットクラブ」「GOD」あたり。link
pub99総じて奇妙な小説として悪くなかったlink