森の中に住む小人や獣・虫たちの何気ない日常を描くファンタジー漫画の第11弾。
さて、本作ですが現在続いている作品で5指に入るぐらい好きな存在にいつしかなっていました。
フェティッシュな快楽のツボをここまで力一杯押してくれるものなんて、そうはありません。
例えば建造物――奇妙な家の謎。
(kindle No.12)
修繕するにあたってどんな技法でどんな意図で作られたのか紐解いていく過程の、歴史と技術――ひとの営みを"わかっていく"面白さ。
あるいは一夜限りの歌謡ショーの準備に全力を尽くす、お祭りの準備。
(kindle No.72)
理想があって、そこに上手くたどり着けないのはしんどいけれども、その為に生きていくことで魂を燃やす――生きがいの発露を見る愉悦。
どこもかしこも理知に富んで、上品で、楽し気。
これぞ私の好きな作品だ――と声を大にして叫びたいところ。
オールタイムベスト級に好きな作品の続きがまだまだリアルタイムに読める喜びよ。
以上。
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<既刊感想>
ハクメイとミコチ 1-8 雑感
ハクメイとミコチ 10 雑感